<日本文化部>食品サンプル製作体験にいってきました!

今期より始動した「日本文化部」、ちゃんと活動していますよ ~!!
第2回目は、今や外国人も注目、日本のお土産として大人気!
「食品サンプル」製作体験に行ってまいりました!


1レストランや店先に展示されている食品サンプル、

子どもの頃はまるで本物のような食品サンプルに
食欲をそそられていましたよね ~
(ついつい触りたくなっちゃいますよね~)

店先には当たり前のようにディスプレイされていても、どんな風に作られているのかは、
なかなか知る機会はないですよね。


2今回体験に伺ったのは、
合羽橋にある「元祖食品サンプル屋」別館。

つくばエクスプレス「浅草駅」A2出口から
徒歩2分 と、駅から近い場所にありました。


3肝心の体験コースは・・・

「天ぷら&レタス」コースです☆

(うーん、レタス難しそう・・・)


4さっそくエプロンを身に着け、腕まくり!
みんなやる気満々です!

まずはスタッフの方にお手本を見せていただき
説明を聞いてみると、
ま、ますます難しそう(汗)


53班に分かれて、いざ実践!!

まずは、天ぷらの素材を7種類の具材
(かぼちゃ・椎茸・さつま芋・海老・れんこん・
なす・ピーマン)
から好きなものを2種類選びます。

やっぱり海老天は外せませんっ!!
海老は全員選んでいました ♪


6(真剣に海老を見つめて精神統一。笑)


7溶かした黄色のロウを紙コップに入れ、
40~42度のお湯に垂らしていきます。
水面から30~40センチ程の高さから、
ジグザグと隙間がないように垂らしてゆき、すべて注ぎます。


8高さをキープしないと衣感がでないので、
腕が下がらないようにして高いところから垂らします。


 

9そして、垂らしたロウの中央に海老の身をそっと乗せます。

これで天ぷらの形が決まるので、しっぽが出るように・・・と、
緊張の一瞬です。


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海老のしっぽを摘み、しっぽ側からゆっくりと沈めていき、
水中でひっくり返すと・・・
おぉ!海老天だーっ♪

 

 

お湯から取り出して衣がつぶれないようにふんわりと全体を包んで
形を整えます。(余分な衣は取り除きます。)
最後に全体を水にくぐらせてロウを固めると、海老天の完成です☆


ロウを垂らすときの形や海老の置き方、そして衣の包みかたによって
より美味しそうに見えたり、衣がサクサクに見えたりと差がでてくるので
同じやり方でも大きさが変わってそれぞれ違う海老天が完成しました!
海老以外の天ぷらもつくります☆

 

海老天と違い尻尾の部分が出たりしないので、
黄色いロウを垂らすときにあえて隙間をつくり素材が見えるようにします。


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素材を中央に乗せたら、
親指と小指以外の3本の指で真ん中を押さえ、
水中でくるりと 回転させます。

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お次は難易度が高そうなレタスをつくります!!

まずは、お玉に白色のロウを入れて水面 ギリギリの高さから
少し垂らします。
垂らしたロウの端を少し摘み、
お玉の背の部分でロウを薄く伸ばします。
これが芯の部分になるのです。

(緊張で左手に力が入ります!笑)


17次に白色の伸ばしたロウの上(白い部分が残るように上半分くらい)に緑色のロウを垂らします。


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白いロウの両端を持ち、お湯にくぐらせながらゆっくりと

手前に引き上げていくと・・・

伸びる伸びる~~~~!笑

お湯にくぐらせながら伸ばしていくだけで、引き上げてみると
葉っぱのような皺ができていてビックリです!


20スタッフの方にお手伝いいただきながらロウを伸ばしきると
一枚の大きな葉のようなものができました。
白い部分をアコーディオンのように畳んだら、
手前から力を加減しながら丸めていきます。
この丸め方によって葉と葉の間の隙間が表現されるので、
各自でレタスっぽさが変わります。
最後に両手で丸めて全体の形を整えたら、やっとレタスの完成~☆。


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半分に切るか選べるので半分に切っていただきました。



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すごい!!本物みたい!! 


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作ったものは各自パックにいれて持ち帰ることができます♪


こうやって食品サンプルって作られていたんですね~
・・・と、思っていたらスタッフの方の説明によると、
1970年代後半頃から製造方法はロウから合成樹脂へと変わり、
現在ではロウでの製造は行われていないとのこと。

ロウ製のサンプルは熱に弱く、直射日光の当たるショーケースの中では溶けることがあり、
色変わりしやすいことや、壊れやすくて運搬しにくいという問題がありました。
しかし樹脂製のサンプルにすることで耐久性が格段に向上し、
また、型材にシリコーンを使用することで細部の精細な表現も可能になったとのこと。

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(本物からとった型に樹脂を流し込んでつくります)


今回、昔ながらのロウを使った方法を体験させていただき、
体験するまでどんな風に作るのか想像も出来なかったのですが、
その工程を経験することで当時の発想力の素晴らしさに感動しました。

また、時代の変化とともに食品サンプルの役割が
「単なる料理見本」から視覚で飲食店の魅力を瞬間的に伝える「販売促進ツール」へと
変化してきた歴史を感じることができました。

方法は変わっても、今も昔も一つひとつを職人が手作りしているという伝統があるからこそ、
そのリアルさ精緻さに海外からの注目を集め、感動を与えているのだと思いました。

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ちなみに・・・
体験終了後に近くの料理屋さんで天ぷらを頼み、実物と比べてみました☆
さて、どちらがサンプルでしょうか??(笑)
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正解は上がサンプル、下が実物です!
サンプルのほうがおいしそうかも・・・笑

次回もお楽しみに~☆

キャプテンM