2019年1月のさと、うま スウェーデン式アイデア・ブック@フレドリック・へレーン

2019年スタート!
今月は小さく短い書籍ながらも、息詰まったときに手にする一冊をご紹介。
私の好きな単言をいくつかご紹介。

「組み合わせの妙、アイデアを合体させる」
「いいアイデアはシンプルだ」
1995年スウェーデンのメトロ社は無料新聞を発行する。
新聞にまつわるコストのうち25%が配達にかかり、購読料は収益の25%を占めていた。
そう聞けば、両方を相殺できることに気づくでしょう。
残った広告料が収益となる。
この驚くほどシンプルで新しいアイデアの価値は、最後に出会ったある実業家にいたるまで、誰も価値と感じなかった。

googleやfacebookと同じ収益モデルは20年以上も前から確立されていることがわかります。
まさにデザイン思考の基本のキ。

「最初に考えつくのは、みな同じ」
何人かの人にレンガ1個の使いみちを5通り考えてもらうと、少なくとも必ず2つが同じ答えがでてくる。
どれも間違っていませんが、誰もが考えつくアイデアはアイデアではないのです。
解決策を1つ思いついたら、他の何人かにも聞いてみましょう。
誰かがうなずいたり、同じようなことを口にすれば、それはきっとライバル会社も同じことを考えていることでしょう。
もっと深く考え、思い切ったアイデアを出しましょう。

「発想のもと 異分野から刺激を受ける」
ライバル企業のリーダも全員、あらゆる新聞と経済誌に目を通しています。
では、自社の企業活動とかけ離れた分野の専門誌を何種類も購読している人はどれくらいいるでしょう?
自動車会社のトップが「防災ジャーナル」「カジノ・インターナショナル」「美しいお菓子」を読む、といった具合に。
GMのテイラーは、ある時から自動車の展示会に足を運ばなくなりました。
業界が似たり寄ったりになるのは、全員が同じ展示会に行くからだと気づいたのです。
その代わりにテイラーはコンピューターゲームやおもちゃの博覧会、ファッションショーに足を運びました。

レオナルド・ダ・ヴィンチは混ざらないものを混ぜてみた。

アインシュタインは生徒に前回と同じ問題用紙を配り、「問題は同じだが、今回は答えが違う」と考えさせた。

全てはアイデアと失敗を恐れない勇気からはじまる。

よろしければ過去のデザイン思考シリーズの書籍もご参考下さい。

2015年9月のさと、うま デザインのデザイン@原研哉 | サンブログ
https://search.sunfrt.co.jp/blog/staff/yby/p1752/

2015年10月のさと、うま 21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由@佐宗邦威 | サンブログ
https://search.sunfrt.co.jp/blog/staff/yby/p1860/

2016年2月のさと、うま 里山を創生する「デザイン的思考」@岩佐十良 | サンブログ
https://search.sunfrt.co.jp/blog/staff/yby/p2838/

2017年6月のさと、うま ヒット企業のデザイン戦略@クレイグ・M・ボーゲル他 | サンブログ
https://search.sunfrt.co.jp/blog/staff/yby/p8883/

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■参考サイト

タイトル:スウェーデン式アイデア・ブック
著  者:フレドリック・へレーン
発  行:2005年3月10日
発行所 :ダイヤモンド社

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