WEEK入居企業インタビュー(株式会社PETOKOTO様)

オフィスは、人の熱に触れられ 原点を振り返る場所。


WEEK YOTSUYA入居企業インタビュー

株式会社PETOKOTO
代表取締役大久保泰介氏
OMUSUBI事業部責任者、執行役員井島七海さんに聞く

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※WEEKについてはページ最後にて詳細ご案内しております。


株式会社PETOKOTOとは?

「人が動物と共に生きる社会をつくる」をミッションに掲げ、ペットの飼い主向け情報メディア「PETOKOTO」、保護犬・保護猫の里親募集サイト「OMUSUBI」、フレッシュドッグフード「PETOKOTO FOODS」などのペット関連サービスを提供。獣医療分野への参入、ペットツーリズムなど、ペットとの暮らし全般のサービスを目指しています。犬や猫が好きな人だけではなく、苦手な人の立場にも立った、未来のペットライフを構築している企業です。


―「WEEK」に入居を決めたきっかけは?
大久保泰介氏(以下、敬称略):もともとは都内の一軒家をオフィスとして活用していました。なぜかというと、犬や猫とのビジネスを行っていること、犬や猫と暮らす社員が多く、犬や猫と一緒に働ける環境を作ることが、この事業でペットライフを支えるサービスの提供につながると考えていました。その後、コロナ禍になり、フルリモートワークに移行。結果的に、犬や猫と暮らす飼い主が生産性を高く保つことができて心理的にも安定して仕事ができる環境は自宅だとわかり1年半ほどフルリモートで行っていました。

しかし、社員はこれから増える予定で、コミュニケーションの側面から考えるとオフィスが必要だと思い、週に1度集まり、それ以外はリモートワークにするハイブリッドワークに切り替えようとオフィスを探し始めたんです。ですが、曜日で貸してくれるオフィスはほとんどありませんでした。そんななかでであったのがWEEKです。WEEKなら、人員が増えても間口を増やせますね。本当は、犬や猫も連れてこられると最高なのですが(笑)。

―将来的には、犬や猫と働ける環境のオフィスが希望ですか。
大久保:そうですね。今はWEEKが適切だと考えています。週1回オフィスに出社し、週4日はリモートワークという働き方が今は最適だからです。社員18名の中には自宅だと生産性が上がらないという声もあります。会社としては、どんな状況でも働ける環境を整えないといけない。今は、WEEKにオフィス機能を置きながら、新しい働き方を模索していこうと思っています。

―WEEKを活用する曜日は、全社員出社されるのでしょうか。
大久保:はい、全員出社です。水曜日を借りていますが、この日はコミュニケーションデーと位置づけ、基本的には朝から会議を行っています。個人の作業は週のうち4日を使い、コミュニケーションデーと生産する日とのメリハリをつけていこうという、ハイブリッドワークに取り組んでいます。

―では、水曜日はいろいろな会議が行われているのですね。
井島七海さん(以下、敬称略):朝から終業時間まで会議ですね。特に役員は詰め込まれている状態で、ずっと途絶えることなく会議が続いています。ですので、フロアのひとつの部屋を会議部屋にしています。全社員での会議は、中心の共用スペースを使い、スタンディングスタイルで行っています。共用スペースは、スクリーンを下せるので使い勝手が良く、全員の表情も見ながらできるので気に入っています。役員陣などは、会議がつまっているので、共用スペースでの全社員会議は気分が変わることもあり、リフレッシュになっているみたいですね。

―週に1日オフィスに全社員が集まるという働き方になってから、社員の方々の反応はいかがですか。
大久保:社員の表情が違いますね。非常に良いと思います。リモートワークで孤独を感じる人間もいますし、オフィスに集まることでストレスの発散にもなっているようです。私自身もオフィスデーは楽しみになっていて、早朝から来て仕事をしています。久しぶりにこういう空間に戻れたという安心感もあります。

―リフレッシュになっているとのこと、大変うれしいです。テラスは使われていますか。
井島: とても気持ちいい空間ですよね。社員にも好評で、2~3人でのミーティングでよく使われています。お昼ご飯を食べながら軽くミーティングすることもあります。
大久保:お昼休みに寝ている社員もいますね。気持ちいいんですよね。

―社員の方も自由に、気持ちよく活用されているということですね。
大久保:オフィスに集まる日は会議デーなので、アイデアのブレストや話し合いを重要に考えています。この空間を自由に使えることで、ブレストも楽しめますね。
井島:重めの会議があったとしても、そのあとに「これは大変!」と愚痴りながらもタピオカを飲んだり、話せる環境があるというのは、仕事への取り組み方も変わってくると思うのです。数字では測れない部分ですが、社員のエンゲージメントが高まるきっかけにもなっています。もともと、社員の多くがリモートワークを求めるタイプでした。ですので、リモートワークもしっかり担保されながら、会える環境があるということは、社員にも心理的安定性の効果が出ているのではないかなと思います。


―WEEKに入居して1ヵ月経ちますが、いかがですか。
大久保:アート作品が社員の刺激になっているようです。そして、WEEKに移転してからいくつか取材を受けていますが、どこでも写真映えするので、大変好評です。
井島:入居してからとても助かっているのが、コミュニティーマネージャーの存在です。丁寧にサポートしてくださいます。複合機の使い方で困っても、すぐに対応してくださるし、出社した時にいつも清潔になっているのが本当に気持ちいいです。

―コミュニティーマネージャーとのやり取りもスムーズなようで安心しました。
井島:柔軟にサポートしていただけるので本当に助かります。オフィスを持っていた時は、すべて社員がやらなくてはいけなかったので、負担が大きかったのですが、今はそれが楽になり、仕事の効率も上がります。
大久保:コミュニティーマネージャーがいてくれるおかげで、スタッフの負担が減っているのは大きいですね。マナーの向上にもつながっているように思います。

―入居されてから発見されたこと、感じていることがありましたら教えてください。
井島:イベントの開催、シェアサイクルなどいろいろな取り組みをされているなと思いました。ほかの会社の方と会う機会があり仲良くなって、会社のリリースをお渡ししたこともあります。同じスタートアップ会社として共感できることもあると思うので、交流する機会があると嬉しいですね。会社のプレゼンをお互いにするなど、ビジネス的なメリットも広がっていくように思います。

11月よりシェアサイクル・キックボードLUUPを導入しました。


大久保:オフィスの在り方はこれから変わってくると考えています。アメリカなどで多い、ペットフレンドリーなオフィスがあってもいいなと思います。
―そうですね。双方のマナーが伴えば、ペットフレンドリーも可能だと考えています。今後の課題として考えたいと思います。コスト面の検討はいかがでしたか。
大久保:満足しています。決め手もコストが大きいですね。曜日貸しを週5日借りると換算すると、普通に借りたほうがお得ですが、今は上場を目指していて、会社として事業にフォーカスしたいので、適切だと思っています。それに、Wi-Fiの手続きなど、細かい作業の面で考えると、お得だと思っています。

―会社として、今後の働き方はどのように変わってくると思いますか。
大久保:基本として、生産性とコミュニケーションは欠かせない大切な要素だと考えています。個人の生産性と、チームの生産性としてコミュニケーションですね。この2つをオフィス環境でどう変えていけるのか、充実させていけるのかをこれからトライしていこうと思います。今は週に1度ですが、この2つの要素を高めるために週に2回にしたりなどの議論はどんどんしていきます。
採用という面から考えると、地方や国外から採用することも今後はあると思います。そうするとフルリモートになりますので、整備していく必要もあると考えています。
井島:バーチャルオフィスも考えています。まだ検討段階ですが、メリットデメリットを洗い出して前向きに考えたいと思います。

―トライアル&エラーを繰り返しながら働き方を構築していくということですね。
大久保:そうですね。社員も事業もオフィス環境も、これだという決められたものはないですよね。未来が見えない時代だからこそ、今の会社の制度やルールはどんどん変えていき、それを当たり前としないことを常に伝えていきたいと。

―大変な時代に突入しましたね。
大久保:経営陣としては、気が抜けません。しっかりと選ばれる側にならないといけないですから。オフィス環境も経営戦略の重要な要素になってきたと感じています。多くの企業がそう感じているのではないでしょうか。WEEKにオフィスを移転した時にリリースを発表したのですが、反響もありました。ちょうどポストコロナについて考えていくタイミングだったようですね。オフィス環境を整えることが、経営にも響いてくる時代になったなと感じます。


―おふたりにとって、オフィスはどのような存在でしょうか。
井島:大久保が以前から言っているのですが、会社としては、オフィスは、「自分たちの北極星を見つめる場所」になってほしいと。ペットライフの未来をどう提案していけるか、オフィスがそのサポートになってくれるのが理想です。
個人としては、ひとりひとりの顔が見られる場所です。テキストやオンラインでは伝わり切らない部分もオフィスで対面することで、信頼関係をしっかり築いていける、そういう場所として活用させていただきたいです。
大久保:井島にいいことを言われてしまいましたが、今、リモートとリアルが分け隔てない時代に突入していると思います。その中で、リアルのオフィスは、原点を振り返られる場所。熱に触れられる場所なんです。私は、オフィスに出社すると、社員一人ひとりと話す時間を持つようにしています。もともと、サッカーをずっとやっていて体育会系なので、熱いことが好きなんです。熱に触れることで、そこからアイデアが生まれ、制作につながるので、意識して接する場所です。
個人としては、デジタルだと、本当のコミュニケーション、意思疎通がとれないことがあります。伝えたいことも歯車が合わずに間違ったほうに出てしまうことも。それがストレスになります。リアルのオフィスがあることで、即時に解決することができ、時間を無駄にせずに生産性を上げることができるという点では非常に意味がある場所です。

―今後のPETOKOTOの展望について教えてください。
大久保:現在は、JR東日本のスタートアッププログラムに参加し、駅や鉄道を用いたペットフレンドリーの検証を行っています(2021年12月~)。 ペットと一緒に出かけられるペットツーリズムの需要もあるので、鉄道を用いての実証実験を行う予定です。
最終的には、生まれてから育て終わるまでの犬や猫、飼い主さんそれぞれにパーソナルな提案をするペットコンシェルジュを目指しています。情報や食のほかに獣医療も含めての提案が最終的に目指すところですね。いろいろな企業とのコラボを通じて、アジアに向けても発信し、アジアのペットライフ産業ナンバー1を目指していきます。
その実現のために人員を増やし、コミュニケーションを取りやすくするためにもリアルなオフィスはますます重要になっていくと思います。リアルとデジタルのいいところを突き詰めて成長していきたいですね。

―ペットライフの未来に向けて、サポートさせていただければ嬉しいです。今日はお時間をいただきありがとうございました。


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