『運を支配する』
~20年間無敗の雀鬼・桜井氏 × カリスマ経営者サイバーエージェント社長・藤田氏~
『麻雀』というと皆さんはどういうイメージをされるでしょうか。
ちょっと怖い人たちがやっている・・・タバコの煙の中で黙々と・・・
イメージを語るならば、やはりいいイメージは湧いてこない人も多いかと思います。
ただ麻雀を一度でもやったことのある人は、こんなイメージどこ吹く風か、
誰もが「最高のゲーム」と話すでしょう。
基本的に麻雀は4人でやります。4人で卓を囲んで一つのゲームをやるわけですから、
とても話がはずみます。私も大学生のころは麻雀に明け暮れていましたが、
「メンバーが一人足りない」なんてなったら友達がその場で一人急に呼び出して、
名も知らぬ人と4人で打ち、帰る頃には皆仲良し、なんてよくあることでした。
イメージでは怖い人たちがお金のやりとりするときに使うゲームというものもあるでしょう。笑
逆に言えば、そういった方たちがやりとりをするときに使うほど、
麻雀というのは頭も使うし、非常にゲームバランスのとれたものなんです。
トランプのように配られたカードで決まってしまうものでもなく、
将棋やチェスのように実力勝負なわけでもありません。
麻雀ほど「その人自身」が出るゲームもないのではないでしょうか。
麻雀もそうですが、ビジネスの世界でも、懸命に努力したからといって
必ず勝てるわけではありません。勝負に必要なのは、運をものにする思考法や習慣です。
さて、前置きが長くなりましたが、今回ご紹介させていただきたい著書は、
『勝負でたまにしか勝てない人と、勝ち続ける人ではいったい何が違うのか。』、
その極意を、麻雀の世界で超が付く有名人である20年間無敗の雀鬼、桜井章一氏の言葉と哲学と共に、
サイバーエージェントを創り上げたカリスマ経営者、藤田晋氏が翻訳、解説してくれます。
桜井氏を知らない方はこちらをチェック
⇒http://majandofu.com/sakurai-syouiti
藤田氏を知らない方はこちらをチェック
⇒https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%97%A4%E7%94%B0%E6%99%8B
ちなみに、2014年、麻雀界の日本一を決める権威ある大会で
藤田氏はトッププロを抑え、優勝しております。
桜井氏と藤田氏の共著という事で、本書は「麻雀の記述」も
1~2割ぐらい散りばめられているので、麻雀ファンはより一層楽しめると思います。
実際に麻雀というものをつぶさに見ていくと、
ビジネスの縮図のようなものがあちこちに垣間見えます。
要約すると次のようになります。
① どんな牌が配られるかわからない「不平等」なところからスタートする。
② 一定のルールにのっとり、配られた牌をもとに、
いかに人より早く大きく上がれるかの「相対的な競争」になる。
③ 局の進行、相手との点棒差など刻一刻と状況が激しく変化する中で、
冷静で素早い「状況判断力」が問われる。
④ 4人に一人しか上がれないため、大半の時間は「忍耐力」を要する。
ビジネスも「不平等」でありながら、「相対的な競争」であり、
常に「状況判断力」が求められ、最後は「忍耐力」が勝負の分かれ目であると藤田氏は語っております。
目に見えない『運』や『ツキ』の流れとはなにか?
それは仕事においてどのような形で表れ、活かされ、コントロールできるのか?
本書からはそのヒントを感じとることができると思います。
是非、ご一読ください。
また、麻雀やりたいそこのあなた、是非一卓囲みましょう。お待ちしております。
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おおぬま
タイトル:運を支配する
著 者:桜井 章一
藤田 晋
発 行:2015年3月20日
発行所:株式会社幻冬舎