オフィスワーカーにとって、職業病ともいえる肩コリや首コリ。
慢性的なコリが蓄積すると仕事の効率が落ちるだけでなく、腰痛や頭痛、眼精疲労や腱鞘炎といった症状にも結びつくおそれがあるので注意が必要です。
今回はオフィスでできるコリ対策をご紹介します。
コリの原因となるメカニズムとは
肩のコリや首のコリは、筋肉の緊張によって血流が悪化することで起こります。
デスクワークをしていると何時間も座ったまま同じ姿勢を取り続けてしまうため、肩や肩甲骨周りの筋肉が硬くなって、だるさや重さが誘発されてしまいます。
本来、腕は体の横にあるものなので、腕の位置を前に出して行うパソコン操作などは、人間の取る姿勢として、そもそも不自然な状態。
座り仕事のデスク作業は、外回りの営業や立ち仕事などに比べると楽なように見えますが、体への負担は想像以上に大きいのです。
オフィスでできるコリ対策
オフィスでできるコリの予防策や解消法には、以下が挙げられます。
デスク環境を見直す
まずは、従業員一人一人の体型に合わせて調節できるオフィス家具を揃えましょう。
座面の上下昇降や奥行き、背もたれの角度などが変えられるオフィスチェアーや、上下に可動する昇降デスクがあれば、適切な姿勢を作りやすくなります。
隙間時間での軽い運動やストレッチ
座りっぱなしを防ぐためには、意識的にデスクワークを中断してオフィス内を立ち歩く時間を作るのがベストです。
業務上、頻繁に席を離れるのが難しい場合は、以下のような軽い運動やストレッチを仕事の合間に行うだけでも効果があります。
- 肩の上げ下げ
- 首回し
- 両手を頭上に伸ばす
- 腰を回転させてイスの背もたれをつかむ
室内温度は適切に
冷房を効かせる夏の時期や気温が低くなる冬場は、体が冷えることで血流がさらに悪くなり、コリが悪化しがちです。
適切な設定温度に調整するだけでなく、扇風機などを併用して空気を循環させるようにして、冷風や冷気が一部に集中するのを避けるようにしましょう。
積極的なコリ対策で働きやすさの向上を
座りすぎのデスクワークは従業員の健康リスクを高めるだけでなく、会社の生産性も低下させてしまいます。
デスクから離れづらかったり、周りの目を気にしてストレッチを控えざるをえないような職場環境は、改善する必要があるでしょう。
たかがコリと軽視せず、会社全体で日頃からしっかりと対策することをおすすめします。