2016年6月のさと、うま なぜ稲盛和夫の経営哲学は、人を動かすのか?@岩崎一郎

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ご存じの方が多いかと思いますが、
弊社は、京セラ名誉会長の稲盛和夫氏の教えを全員で毎日学び続けております。

私も入社以降10数年、いくつもの稲盛氏の書籍を読ませていただいては、
気づきを得、反省をする毎日です。。。

ちなみに私の好きな本は「PASSION 成功への情熱」。
20年前に発行された本ですが、文庫本で持ち歩きやすいですし、
入り口としては最適は本だと思います。

さて、今回はその稲盛和夫氏の経営学を脳科学的に解き明かす、
いわゆる科学的根拠を示している書籍です。
筆者の岩崎氏は脳科学者であり、盛和塾生でもあるそうですよ。

本の帯には、
「私の経営哲学の科学的根拠がこの一冊に示されている 稲盛和夫」
とあります。

これは読まないわけにはいきません!

冒頭に筆者も書かれていますが、
どの哲学も単なる精神論のように捉えてしまうと、
現場や自社の経営に照らし合わせて考えることが
難しいことがあるかもしれません。
また一方では効果を納得していて受け入れようと思っているが、
熱意や考え方を、数字や実務に落とし込みにくいと感じてらっしゃる方も
いるのではないかと思います。

幸いにして私は、稲盛氏の経営哲学とルーツが同じ、
日本史の偉人や、司馬遼太郎氏の本が好きだったこともあり、
苦もなく受け入れられましたので、あとは実践(ここも大変ではありますが…)、
というタイプです。

内容ですが、部下との信頼関係、リーダー力、
フィロソフィの実践等、短く読みやすい項に分かれており、
そのひとつひとつに著者の岩崎氏の科学的根拠となる裏付けが書き記されています。

「~の成功体験は、大脳の◯◯にあたる◯◯を刺激させ、
脳を活性化させることが分かっています」
このような具合です。

例えば96ページ。
稲盛氏・・・研究に打ち込み、いい結果が生まれてくると、
だんだん面白くなっていきます。
面白くなってきますから、さらに打ち込んでいく。またいい結果が出る。
そのようにして日本で初めて新しい高周波絶縁材料の合成に成功した・・・

岩崎氏・・・小さな成功体験を積むと、視床下核の活性が少し高まる。
それを重ねていくと、さらにこの部分が活性し、モチベーションが高まる。
普通は「やる気があるから、できるようになる」と思いがちですが、
実は「できるから、やる気が起こる」のです。
新入社員のように仕事に慣れていない人には、できないことを叱るよりも、
できることから自信をつけてもらうことが大切です。
やる気が十分に高まってきた頃に、難易度と範囲を広めていくと、
新しいことに挑戦してもらえるようになるのです・・・

科学的根拠があると分かりやすいし納得できますね。
さらに稲盛氏の経営哲学を深めたい方、
新しく学びたい方には「PASSION 成功への情熱」と一緒に是非!

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タイトル:なぜ稲盛和夫の経営哲学は、人を動かすのか?
著  者:岩崎一郎
発  行:2016年3月21日
発行所 :株式会社クロスメディア・パブリッシング

■関連・参考サイト
稲盛和夫 OFFICIAL SITE
http://www.kyocera.co.jp/inamori/

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