新年度が始まる4月、
入学・進学・就職などなど様々な新生活のスタート、
街には初々しいスーツ姿の新社会人を多く見かける季節ですね。
その新社会人から背中を見られている先輩社員も
どこか身の引き締まる思いでいるのではないでしょうか!
それぞれの立場は違えども、新しい環境では多くの人が交流し、
新メンバーが加わって新たな船出を向かえていることでしょう。
そこで今回は強い結束で約260年続いた徳川幕府の礎を築いた
「徳川軍団」に組織・チーム作りを学ぼうと本書を手に取りました。
徳川家康のリーダーとしての側面を論じた本は数多くありますが、
本書はより視点を広げ家康を支えた徳川軍団とはどのような組織だったか、
家康と主要メンバーの人となりやエピソードを通じて、
強い集団、長期に持続可能な組織について学ぶ歴史本です。
本書に登場する徳川軍団の四天王と呼ばれた
本多忠勝、榊原康政、酒井忠次、井伊直政などのエピソードを
自分の性格・特徴と照らし合わせて、
自身の組織の中での役割に当てはめてみると、面白いと思います。
強い組織は、風通しが良く何でも言い合える雰囲気があるように思いがちですが、
意外なことですが、徳川四天王は、決して人間関係が円満ではなかったと言われています。
お互い嫉妬や妬みがあったようです。
ただ一つ共通して言えるのは「徳川家(松平家)」に対しての忠義心がとても強かったため、
内紛が起きなかったと書かれていました。
家康の人心掌握術も関係していますが、
それぞれ古くから徳川家(松平家)に仕えていた歴史が強い忠義心となっていったようです。
天下統一までの道のりでは、不遇の時代がありましたが
共に苦難を乗り越え醸成された家康との「結束力」が盤石の幕藩体制となった要因と言えます。
直ぐに結果を求めたくなりますが、強い組織は試行錯誤を繰り返し、
逆境を乗り越えてこそ出来上がるものだと感じた次第です。焦らずいきましょう!
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タイトル:徳川軍団に学ぶ組織論
著 者:小和田 哲男
発 行:2017年4月3日
発行所 :日本経済新聞出版社
RPあらぽー