著者は、120万部突破のベストセラー
「置かれた場所で咲きなさい」を書かれた渡辺和子さんです。
この本の帯に書かれていた
『小さなことこそ、心をこめて、ていねいに』
の言葉が印象的で読み始めてみました。
本書は、非常に分かりやすい言葉で書かれており、
とても読みやすい本です。
その中でもっとも心に残った一節に、
「心をこめて、毎日をていねいに生きる」とあります。
「ほとけさまの教えとはなんですか?」
ゆうびん屋さんが困らないようにね
手紙のあて名を わかりやすく 正確に書くことだよ
「なんだ、そんなあたりまえのことですか」
そうだよ そのあたりまえのことを
こころをこめて 実行してゆくことだよ
これは、相田みつをさんが書かれた文だそうです。
何かグッとくるものがありませんか。
最近、便利な世の中になり、手紙の宛名も自分で書くこともなくなりました。
そもそもメールやフェイスブックなどにより、文字を書く機会すら減りました。
心のこもった温かく、正しい言葉から伝わる真心や、
人とのふれあいの中から生まれる思いやりの心、
私たちが子どもの頃には当たり前だったことが、
今では薄れてきているように感じています。
そのような時代だからこそ、大切にしたいことをこの本から教えてもらいました。
「人のいのちも、ものも、両手でいただきなさい」。
赤ちゃんを抱くとき、両手で抱き上げるでしょう。
賞状をいただくときも両手で受け取るでしょう。
そこには”ていねいさ”があり、感謝の気持ちがあります。
スピードが優先され、合理化が求められる現代だからこそ、
「あたりまえのことを、心をこめて実行すること。
ひとつひとつのいのちも、ものも、両手でいただくこと」
そんなベーシックなことを改めて教えていただいた気がします。
心しずかに読んでみてください。
にのみ屋