★今月のフィロソフィー 「商品を発意する」

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この文字を書いているときにあることを思いだしました。

私は昨年からフルートを習っているのですが、
以前にフルートを購入したことがありました。

これです。
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購入するときにフルートの先生から
「4本用意したので、まずは全部吹いてみて」
こんなことをいわれました。

なぜこんなことをするのだろうと思ったのですが、
先生から

「すべて音が違うから、自分の吹きやすい楽器、好きな音の楽器を選んで」
といわれました。

フルートには息を吹き込む空洞(通称:頭部管)があります。

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実は同じフルートでも空洞の大きさが全然違うのです。
空洞が大きいものもあれば、微妙に小さいものもあります。
また、空洞の形が全く違うものもあります。

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私たち人間の口の大きさ、息の量、顔の骨格、
歯の形や大きさは皆それぞれ違いますよね。
全く一緒っていう人は探してもいないと思います。

フルートにも使う人に合わせて音が出しやすい楽器、出しにくい楽器があります。

空洞の大きさが違うのも、使用する人に合わせて作っているのだと
先生から教わりました。

フルートに限ったことではありませんが、
モノというのは、その人にあったモノを選べるように、
製作される方はいろんな知恵を絞って工夫を凝らし、
何度も試行錯誤しているのだと感じました。

実際に4本吹いてみて、音も、吹く感覚も全然違うのを覚えています。

仕事上でも常に相手の立場になって考えたり、
行動したりすることは大切ですよね。

それはお客様が日頃抱いているご不満・ご要望を伺う機会をつくり、
自らのアイディアに転化し、さらに改良改善・創意工夫を行うことで
レベルの高い仕事に繋がるのだと思います。

(まさこ)