5月18日(木)13:30
台湾が一番静かになる30分がありました。
1年に1回、仮想敵国からの空襲を想定した「萬安演習」と呼ばれる防空訓練があります。
訓練時間中は外出が禁止されており、台湾の街がピタッと静かになります。
13:15頃から警察官が歩いている人たちに声をかけ始め、外を歩いている人が
どんどん少なくなっていきます。そして13:30になると空襲警報が鳴り始め、
まだ外にいる人たちは走って家やお店の中に入っていきます。
歩行者の外出禁止だけでなく、車やバイク、バスも30分間は走行が禁止で駐車を
していなければいけません。さらに、営業中の店舗はシャッターを下ろさなければなりません。
(実際は半分下ろしながら営業を続けているお店が多いですが)。
外にいるのは警官と軍隊だけという異様な光景が30分間続きます。
ちなみに、避難命令に違反して外出をした場合は、最高で15万NTD(約50万円)の罰金が科されます。
観光客や台湾在住の外国人が知らずに外出してしまうことが多いらしく、
私がお昼ご飯を買いに行ったときにも「今日は13:30から訓練だよ」とお店の人が教えてくれました。
そして、14:00になると一斉に町が動き出して、いつもの慌ただしい台北に戻る様子は新鮮でした。
もちろん、今は戦争状態にない台湾ですが、国としての危機意識の高さを感じる時間でした。
良い写真は撮れなかったのですが、こちらのニュースサイトやyoutubeの映像で
雰囲気は感じていただけるかと思います。
■台湾のニュースサイト
『萬安演習開始 台北市忠孝東路難得空蕩』
https://udn.com/news/story/7323/2470491
■You Tube
『105/04/18 中華民國105年 北台灣 萬安39號演習』
https://www.youtube.com/watch?v=rcvrJ9WP1g8
三好