東京さんぽ vol.20 ~【番外編】蔵の町 須坂~

ランニングを始めて約3年、毎年長野県小布施町で開かれる
「小布施見にマラソン」に参加するため、長野を訪れています。

ナンバーカードの受取が前日だけ(スタートは翌日午前6時)のため、
前日入りして近隣を観光しています。
長野駅に到着したら、まず善光寺をお詣りし、長野電鉄に乗って小布施町
に向かうのが夏の定番となりました。
そして、翌日ハーフマラソンを走った後にさらに観光と、濃密な時間を過ごします。

今年の小布施は本当に暑かった。

注意警報が出る中、氷を両脇に抱えながら、
2時間を切るのがやっとでゴール。

猛暑日となったこの日。この後、蔵の町須坂を訪れました。


長野電鉄は、東急線や昔の小田急ロマンスカー、
成田エクスプレスの車両が現役で使われています。
須坂駅には車庫があり、特急列車の停車駅でもあるので、
撮り鉄でなくても楽しめます。

 

長野電鉄には2012年4月1日まで屋代線という路線がありました。
昨年松代を散歩した時、旧松代駅の駅舎や線路跡が残っていて、
びっくりしたのを覚えています。

松代藩は真田家ですね。上田だけではないですよ。

 

須坂に戻ります。

地形的には駅から南東側にかけて緩やかに登っています。

気温は34度を超え、体感温度はそれ以上。
歩いている人は私たちだけ・・・。


そういえば、この日の朝飯は午前2時。
ゴール後も猛暑の中、スイカやフルーツしか口にしていない。

時計を見たら午後1時前。よし、先に食事にしよう。

ということで、旬菜古民家「ゆるり」さんへ入店。


味噌煮込みハンバーグをチョイス。

この味噌デミが本当に美味しい!疲れた体に染み渡る。



みそすき膳も有名。


須坂は堀氏が幕末まで治めたところ。
外様で石高は1万石ながら、13代藩主堀直虎は、
幕府の若年寄兼外国総奉行を務めるまで出世するほどの佐幕派でした。

しかし、慶応四年直虎が自害した後、
須坂藩は新政府側につき、会津まで遠征したとか。

その須坂藩を長年支えた田中家の敷地に建つ
「田中本家博物館」を訪れました。

館内の展示物は撮影OKのものも多く(ぜひ現地で)、
往時の繁栄ぶりを垣間見ました。


お庭が素敵です。こちらはパシッ。

田中本家博物館 http://www.tanakahonke.org/


ここで折り返し。後は下りだから、楽チン。と言ってもグングン気温上昇。

 

POLAの営業所もgood。


酒蔵発見。ちょっと涼みに入店。

「直虎」という銘柄が売られていました。

「彗(シャア)」という、我々世代にはたまらない
ネーミングのお酒もありました。

遠藤酒造場 http://www.keiryu.jp/

この右手奥に、堀氏の本拠だった須坂本陣があります。


笠鉾会館で休憩。

町内の笠鉾がずらり。

今年は7/21からお祭りなのだそうだ。


昔はこのような蔵が通りを埋め尽くしていたのでしょうね。




東山魁夷の書である碑「馬車よゆっくり走れ」


今回は時間の都合で僅か3時間あまりの滞在でした。

これまで須坂は通過するだけでしたが、いざ降り立ってみると、
新たな発見があるものです。

 

長野電鉄は、須坂、小布施、終点の湯田中と観光地が点在し、
下のチケットを購入すれば、2日間長電バスも乗り放題とお得です。

長野駅のぐるりん号や小布施の周遊バスも乗れます。

切符売り場の長蛇の列を尻目に、特急列車もサッと乗れます。

長野観光の必需品です。


今後も、小布施はもちろんですが、もう一度松代も訪れてみたいですね。

kx@g