2018年1月のさと、うま SHOEDOG 靴にすべてを。@フィル・ナイト

新年あけましておめでとうございます。

新年一冊目は大好きなブランドNIKEの創業者
フィル・ナイト氏の自伝「シュードック」。1月のさとうま
ワッフルトレーナー、エアマックス、フットスケープ、
エアフォース、エアプレスト、ダンク、エアジョーダン、マーキュリアルⅩ・・・
これまで何足履き続けたか分からないほど
一番お世話になってきたシューズメーカーです。

昨年末に購入していましたが548ページのボリュームのため
少しづつ読み、冬季休暇中に完読いたしました。
本書のどこかに登場するビル・ゲイツ氏やウォーレン・バフェット氏も絶賛されています。

陸上球技選手時代にスポーツシューズ市場の可能性を見いだしていた回想からはじまり、
そのあと世界旅行で立ち寄った日本でオニツカ(現在のアシックス)を訪問し
アメリカでの販売代理契約を締結する1962年から、
株式公開をはたした1980年までが1年ごとに章に分かれて記されています。

オニツカタイガーのアメリカ西海岸での販売権を取得したこと。
オレゴン大学の陸上コーチであったビル・バウワーマンと興した
ブルーリボンスポーツ社(BRS)のこと。
会計士となりPWC(プライスウォーターハウス)とBRS掛け持ちの時代。
ジョンソン、ウッデル、ヘイズといった仲間。
結婚、息子の誕生。
どの銀行からも相手にされない中、2番手でもかまわないと融資をつないでくれた日商岩井。
オニツカからの訴訟と契約打ち切り。
ナイキの誕生。
ウィンブルドン、ブレーザー、コルテッツといったシューズへの命名。
株式公開。

当時の時代背景とともにうつりゆくナイト氏の道のり、
シューズ業界が手に取るように伝わってきます。
そして成り行きや失敗はおろか、
そのすべてが正直すぎるほど当たり前のように描かれています。
おそらく多くの人は成功者の自伝とは思えないでしょう。
ハウツーもいっさいありません。
決め言葉、座右の銘のようなたぐいの言葉も多くはありません。
努力、苦労、悩みの連続です。
ただ、できるだけ正直に描かれています。

ビル・ゲイツ氏自身も書評しておりますので英文ですがご参考ください。

An Honest Tale of What It Takes to Succeed in Business | Bill Gates
https://www.gatesnotes.com/Books/Shoe-Dog

もう一点オススメの理由は、ナイト氏自身が日本に何度も訪れ、
富士山頂も行っていて、禅にも精通していて日本がとても好きなこと。
さらに日本文化や日本企業(オニツカ株式会社(現アシックス株式会社)、
日本ゴム株式会社(現アサヒシューズ株式会社)、
日商岩井(現双日株式会社))とのつながりもとても多く、
第二次世界大戦をともに終えた両国の時代背景も分かりやすく、読んでいて勉強になります。

最近ナイキジャパンも天王洲から六本木へ移転しましたね。
オレゴンへも行ってみたくなりました。

#サンブログ #sunblog #書評 #ブックレビュー #shoedog #シュードッグ #靴にすべてを #フィルナイト #phillknight

■参考サイト
ナイキとオニツカタイガーの知られざる関係とは? | 男前研究所
https://otokomaeken.com/mensfashion/19166

タイトル:SHOEDOG 靴にすべてを。
著  者:フィル・ナイト
発  行:2017年10月27日
発行所 :東洋経済新報社

RP さと、うま