ご無沙汰しております。RPこしいしです。
ゴールデンウィークも明け、あっという間に５月も終盤です。
チームに新入社員も迎え、フレッシュな空気に包まれている中
３年目社員の自覚を持ち今年度も業務に邁進してまいります！
さて、今月の本は「勝ち続ける意志力」です。
突然ですが皆様は今の仕事が好きですか？
著者の梅原氏は17歳にしてプロ・ゲーマーとして世界一になり、
2010年8月、「最も長く賞金を稼いでいるプロ・ゲーマー」として
ギネス・ワールドレコードに認定されました。
職業、プロ格闘ゲーマー。
本書はそんな梅原氏が「世界一になって」、
そして「世界一であり続けることによってしか見えなかったこと」について書かれています。
それは「勝つために必要なことは何か?」
「なぜ多くの人は勝ち続けることができないのか?」
いわば「世界一になり、世界一であり続けるための仕事術」とも言えることができるかと思います。
その技術は、ゲームの世界ではもちろんのこと、
それ以外の世界でも必ずや、前進のために必要な要素だと著者は記しています。
私は「好き」を仕事にすることほど、
幸せなことはないと考えています。
好きなものを仕事にしてさらに好きになり、その愛がお金にもなり、
その魅力をも発信してさらにファンを増やしていく。
よほどのことがない限り、この日本でそれなりの生活を送るためには
少なくとも１日９時間程度の労働を週５日、
そしてその生活を約４０年間繰り返さなければなりません。
そんな毎日を送り続けるのに、仕事に「好き」を取り入れなければ
続くはずがありません。
私自身が好きなものと言えば、
ピアノ、クラシック音楽、読書、寝ること、食べること、アイドル、洋服、・・・
たくさんあります。
しかし今の私には仕事に出来るほど、
ましてや執着するほど好きなものはありません。
学生のころは勉強もそこそこ得意、何をやってもそれなりに形になり、
あまり苦労せずに生きてきた私ですが、
社会人になってから様々な人に触れ合う中で、世界の広さを思い知り、
夢を追っている人の輝きを見てきました。
夢を追いながら仕事にも打ち込む同期、
勉強が好きだからと博士課程に進んで研究三昧の日々を送る大学の同級生、
私が憧れていた、音楽・芸術で食べていこうとしている親戚。
身近にそのような人たちがいると、
「自分はなんてつまらない人生なんだろう」
「自分が生きている意味ってなんだろう」
と考えてしまう時があります。
著者の梅原さんにとってのそれは、姉だったそうです。
文中に以下の記述があります。
「身近に優秀な人がいるという絶望をはねのけるため
僕の特徴である物事に対する執拗な取り組み方は、
姉との間に起きたひとつの事件がきっかけとなっている。
とにかく、あのときの姉の神業を見て、父の日頃の教えを信じて、
僕は子供ながらに姉と同じやり方をしていたら到底敵わないという思いを心に刻み込んだ」
勝ち続けるには執念が必要だと著者は記しています。
自分の実力を上げるためには、まずもって目の前の勝負に全力を注ぐ必要があります。
そのためにはやはり、取り憑かれたように没頭すべきなのです。
「ゲームを始めてすぐ「絶対に世界一になってやる。なれないはずはない」と思ったが、
それでも世界一になるために戦っていたわけではない。
あくまで目の前の相手と全力で戦い続けた結果の世界チャンピオンだと思う。」
と著者も文中で記しています。
好きになるきっかけは何でも良いし、
会社の仲間と話すことが好きだから、周りの人たちが好きだから、仕事が好きでも良い。
「好き」を見つけないと何事も続きません。
そうやって一部を好きに成っていけば、年を重ねていくたびに、
１００％の「好き」まで到達していくのではないでしょうか？
私は実際入社して２年経ちましたが、
当初全く興味も知識もなかった不動産に少しずつですが面白みを感じ始めています。
世の中にはありとあらゆるジャンルの仕事がありますが、
どんな仕事に就くにしても、好きという気持ちは大切にしたいものです。
その気持ちは時には普段の自分では予想できないようなパフォーマンスができたり、
壁にぶち当たっても軽々しく乗り越えられるような素晴らしい原動力になり得ます。
そして仕事で勝つ、と言うことの定義は人それぞれですが、
私はその仕事を１００％好きと言うことができるか？が勝つことだと思います。
今から好きなものを執念深く追っていくよりも、
今目の前にある仕事にまずは全力でと取り組むことが私には必要だと思います。
同じような生活パターンを繰り返す中で毎日の小さな出来事に喜びを見出し、
前を向いていくことが、心のモチベーションに繋がります。
自分に自信がなく劣等感がある方、
代わり映えない日々に飽きている方、
ぜひ、ご一読を。
RPこしいし
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タイトル：勝ち続ける意志力
著者：梅原大吾
発行：２０１２年４月２日
発行所：小学館
