こんにちは!RPいけみです。
今回ご紹介させていただくのは、こちら。
「博報堂のすごい打ち合わせ」
有名クリエーターを多く輩出する大手広告代理店・博報堂で、
社員が暗黙知として受け継いできた打ち合わせの技術を
本書でご紹介しております。
博報堂では、打ち合わせの半分を
“雑談”が占めているという驚きの事実が分かりました。
近年、生産性や効率が重視されている中で、
雑談は一見無駄なものに見えるかもしれません。
ですが、博報堂がいう雑談には、
①1人では考えもつかなかった切り口から話題が発展し、
新たなアイデアを生み出す
②打ち合わせに参加するメンバーのアイスブレイクをはかる
という2通りの目的があります。
①については、雑談といっても本題と全く関係のないことではなく、
本題の周辺から掘り下げていくことです。
本題そのものをほりさげて発想を狭めてしまうのではなく、
たとえ遠回りでも、焦らずじっくりと本題の周辺を深掘りしていくことで、
固定観念に縛られない新しいアイデアが
思いもしないところから生み出されるということです。
②については、ただ単に上司から部下へ、各リーダーから各担当へ
というように一方通行な打ち合わせでは、
社歴の浅い社員は萎縮してしまい、リーダーによって
偏ったアイデアが生まれてしまいがちです。
また、空気の読み合いになってしまうと、
新たなアイデアを生み出すことができなくなってしまいます。
打ち合わせに参加するオールスタッフが役職・年齢・性別を気にせず
意見を言い合うためには、雑談を通してアイスブレイクをはかり、
意見を言いやすい環境をつくることが必要だということです。
私が本書を通して一番大切だと感じたことは、
雑談は必要であるとしても、
打ち合わせの事前準備を決して怠ってはならないということです。
博報堂の打ち合わせでは、一人一人が打ち合わせ前にとことん考え抜いて、
アイデアを出すことが大前提なのです。
本書では、事前に個人で考えるための
「ひとりブレスト法」というものも紹介されております。
たとえば、
・10案中2案は「突拍子もないアイデア」をだす “20%ルール”
・最低9枚のふせんにアイデアを書き、
客観的にアイデアを選び抜く “9×3(ナイン・スリー) ”
・店頭に並ぶ書籍の表紙からアイデアを出す “本屋発想法 ”
等、自分のできる最大限の努力をすることが、
打ち合わせをすることの前提条件として必要なのです。
翻って自分の業務に置き換えてみると、
他部署の方々や社外の方々と打ち合わせをする際、
「年次が浅いから」「自分には知識もなく、言っても無駄だと思うから」と
萎縮しまっていることが多々あるということに気づかされました。
経験や知識がなくても、打ち合わせに参加する以上、
プロとしての役割を果たさなければなりません。
また、今後プロジェクトリーダーとして進めていく中で、
誰よりも考え抜いた上で打ち合わせに臨むことが求められます。
本書を通して、改めて日々の事前準備の大切さ、
それをメンバーに共有する発信力等
アイデアを出すための努力を怠ってはならないと感じました。
本書には博報堂で実際に行われている、
アイデアを出すための具体的な施策も多数紹介されております。
皆様にもぜひご一読いただき、日々の業務に活かしていただければ幸いです!
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タイトル:博報堂のすごい打ち合わせ
著者:博報堂ブランド・イノベーションデザイン局
発行:2017年6月29日
発行所:SBクリエイティブ
RPいけみ