2018年9月のさと、うま 死ぬこと以外かすり傷@箕輪厚介

冒頭にある「はじめに」。
このページの表現、インスピレーションで購入するか否かの絶対条件にしている。

手に取り、ページをめくり、レジに並び、喫茶店で読みふけた。

今、若者はチャンスだ。
これまでのルールとかシステムとかが通用しなくなっている。
古い時代にはわけの分からない変化が今まさに起こり始めている。
ワクワクする未来が迫っている。この波に乗ろう。
自分たちの手で、世界の輪郭に触れ、自由で新しい秩序を作り直そう。
おっさんの言うことは聞かなくていい。
その代わり、誰よりも働け。
語る前に手を動かせ。語りながらでもいいから手を動かせ。
能書きじゃなく数字やプロジェクトで示せ。
何をやりたいか、何をやっているか、明確に答えられる人間であれ。
狂え。生半可は人間が何も成し遂げられないのは、いつの時代も変わらない。
絶望を感じながら、それでも信じて走り抜け。
守るより、攻めろ。そのほうがきっと楽しい。
こっちの世界に来て、革命を起こそう。

幻冬舎の会社員ということは知っていたが、その会社員というスタンスを最大限に活かし、ぶっとぶほどの熱量、圧倒的なスピード、誰にも負けない行動力で必死に生きている。

印象は、強い!熱い!

以下、気になる文章を抜粋させていただく。

「意識高い系」と揶揄するする人がいる。
しかし僕は「意識くらい高く持て」といいたい。
世の中の最前線で起きている動きに、五感を研ぎ澄ます。

「知っている」と「知らない」の間にはとてつもなく太い川が流れているのだ。
スマホによって世間は分断された。
昔のように家族でテレビ画面の前に座り、会社や学校で昨日の番組について話題にすることはなくなった。
知っているということが、いずれ武器になる。
分断された世の中だからこそ、情報を浴び、知を獲得しろ。
意識くらい、高く持て。

会社とは社員を抱えているから目の前の利益を取りに行かざるを得ない。
「おもしろい」「可能性は感じる」。
けれど、儲かるか分からないものにはなかなかチャレンジできない。
そうやって新しい息吹を見流しているうちに、世界のどこかで小さなイノベーションが起こり、黒船として体制側に襲ってくる。

明治維新期に勇気を出してアメリカやヨーロッパに出て行った留学生のような存在をどれだけ作れるかが経営者の力であり、会社の可能性だ。
岩倉使節団に同行し、世界を見た若き留学生たちがその後の文明開化に貢献したのだ。
会社がイノベーションを起こし続けるためには社員をどんどん外に出していくしか方法はない。
乱世を生き抜くのは、「副業なんて勝手にやれ」と社員を放し飼いにしてくれるフリーダムな組織だ。
変化が速い時代は多様性が力になる。
どんな能力が生きるか分からない。

努力は夢中に勝てない。

最後にもう一度タイトルに戻ろう。

「死ぬこと以外かすり傷」

今の人生すべてかすり傷だ。

資産を活かそう。
挑戦をしよう。
決断をしよう。
会社の中でフルスイングしたって、恥をかいたって、家族が露頭に迷うこともない。
たとえ給料がゼロ円になっても、ここには意志次第でノーリスクで暴れまわるフィールドがあるのだから。

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■参考サイト
箕輪厚介が初めて語る「原点」と「出版不況に思うこと」(現代ビジネス編集部) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/57188

NewsPicksとヒット連発、SNSで大暴れ 剛腕編集者・箕輪厚介 – withnews(ウィズニュース)
https://withnews.jp/article/f0180821002qq000000000000000W02h10101qq000017886A

タイトル:死ぬこと以外かすり傷
著  者:箕輪厚介
発  行:2018年8月28日
発行所 :株式会社マガジンハウス

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