男を磨くシリーズ第二弾「若きサムライのために」
勝手に始めます、男を磨くシリーズ。そして今回は第二弾。
先月読んだ池波正太郎氏の「男の作法」をはじめに、
書籍を通して、偉人たちから男を磨くということはどういうことなのかを
教えていただこうと思いました。
そして今月は三島由紀夫氏です。
はじめに三島由紀夫氏は、戦後を代表する作家の一人であり、日
本語の枠を超え、海外においても広く認められており、
国内の政治運動や文学界に大きな影響を及ぼした方です。
本を読み始めてしばらくの感想「まー、渋いのなんの」。
文章は私にとっては堅苦しい表現が多く、
目次を見ても「勇者とは」、「作法とは」、「肉体について」、「努力について」など、
精神に関わることがとても多く書いてありました。
そしてその中でも、今の私にとって「作法」というものが、
いかに重要かということを改めて実感しました。
それは、野心家こそ作法を守るべきだ、というお話のくだりです。
「普段作法を守っていればこそ、
いったん酒が入って裸踊りのひとつもやってのけたときには、
いかにも胸襟を開いたように思われて、相手の信用をかち得ることができる。
普段からだらしがなくては、だらしない姿を見せても人がツーともカーともこないであろう」
とのこと。
最後の表現はなんとも解りづらいが、おおよそ納得です。
普段から気を引き締めて、行動をしていれば周囲の信頼があり、
多少の問題があったとしても何とかなりますが、逆の場合はにっちもさっちもいかない。
自分自身に問いかけてみても、いつも調子の良いことばかり言って、
これは完全に後者だな、と反省した次第です。
人は見た目が9割とはよく言ったもので、
自分の精神状態こそが、自分を映す鏡であり、
それが外見、行動に具現化されているものだということ。
これがこの書籍から得た学びです。
今回もまた非常にためになりました。
次は少し違ったジャンルのものを読もうと思います。
日を重ねるごとにきっと良い男になっていくであろうと思いますので
ぜひ乞うご期待!!
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タイトル:若きサムライのために
著 者:三島由紀夫
発 行:昭和44年7月
発行所 :文春文庫
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