2016年7月のさと、うま 会社のために働くな@本田宗一郎

2016年7月のさと、うま 会社のために働くな@本田宗一郎 (417x640)

『失敗することを恐れるよりも、何もしないことを恐れろ』

私の好きな本田宗一郎氏の格言です。

本田宗一郎氏の書籍はいくつも発刊されていますが、
本屋でふと目に止まったので手に取りました。
だって「会社のために働くな」ですから。

本書はひとつにことばが1ページから2ページにまとめられており、
ふと気になった時に読み直しやすい構成です。

好きなことだけをやる、不可能の壁を打ち破る、
人間の機微に触れる、下請けまかせにするな・・・

短いながらも心に響く言葉がありますが、なかから2つをご紹介です。


P23 お客さんは進歩する

世の中には、お客さんから何も苦情が出ないから、
この商品はお客さんに満足されているという人がいる。
これは大間違いだと思う・・・
現在クレームがなくても、お客さんのレベルは日に日に進歩しているということだ・・・
人間の価値判断というものは、常に比較対照の中にあって、
これでいいという極限というか絶対値がないということである。


クレームがないと安泰と考えてしまいがちですが、
競合他社もいる資本主義経済の社会において、
ニーズのある商品が進化発展しないということはありえません。
それも商品の進化、お客様の需要の速度は早まっています。
こちらが常に考え変化し、お客様の期待を超える商品を考えていかなければ気がついた時には衰退。
判断基準を決めるのは自分、常にチャレンジし続けないといけないと感じました。


P52 過去をもたない強み

とにかく日本人は人のことを、とやかく言い過ぎるキライがある。
服装ひとつにしても同様だ・・・
靴下でさえ自分の気に入ったものを買えないありさまだ。
それで人の気分を害するというのなら話は別だが、そうでないなら自由であるべきだ・・・
大人というやつは、うんと進歩的にものを考えても、
以前はこうだったとう概念が根強く残っている・・・
みんながみんな民主的ではないが、
若い人のほうが本質的に民主的なものを身につけていることは、
ゆるぎない事実である。


とっても分かります。

若手と話しているときに「私の若い時は」とか
「うちの会社はな・・・」と対応してしまうことありませんか。
それが相手の話が正論だとしてもです。

私はそのたびに、自分は小さいな、って反省します。
ということは相手からも、そう思われているということでしょう。

子供のように素直で純粋な心で受け入れる心は、
大人になると一度落とし込んでからでないとできません。
酸いも甘いも経験してきているわけですから、仕方のないことだと思います。
特に過去について。

悪いことではないと思いますが、若手にすべて理詰めや過去の経験だけで話しても仕方がない。
「オレの若い時は携帯もなかった」といったところで「何の話?」ってなりますよね。
素直に聞き入れ、そこに過去の体験を積み重ね、未来の価値を見出さなくてはいけません。

破天荒なイメージのある氏ですが、夢を抱き、
そこに向かってまっしぐらといった、強い言葉が印象的です。

The Power of Dreams.
夢の力は偉大です!真似してみます!

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タイトル:会社のために働くな
著  者:本田宗一郎
発  行:2016年3月29日
発行所 :株式会社PHP研究所
■関連・参考サイト
Honda | 語り継ぎたいこと ~チャレンジの50年~
http://www.honda.co.jp/50years-history/index.html

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