本書には「営業力=トーク力」という概念を無くすことが必要と書かれています。
トーク力は有益な商談方法になりますが、
悪く言えば口先にばかりの人に見られてしまう可能性があり、
営業はトーク力が決め手ではないという事です。
では、営業の本質とは何か・・・を5つのChapterに分けて解説しています。
その5つとは「観察力」「判断力」「行動力」「説得力」「忍耐力」です。
相手の仕草や心理を見抜く観察力。
観察した上で適切な対処法を考え判断する力。
対処法を判断し、すぐに実行できる行動力。
相手が迷っている時に背中を押せる説得力。
相手を尊重し、調和する忍耐力。
が必要な要素です。
例えば、観察力では「この人は本当に買う気があるのか?」ということを見抜けるか、です。
今、自分が欲しい。または必要だ。と思わない限り人は物を買おうとはしません。
だとすると、営業という目的は見えてきます。
「欲しいと思う人を見抜くこと」「買う側にメリットがあると思わせること」
最初は買う気がなかったのに、店員が強く勧めて買った経験はどのくらいあるのだろう?
例え買っても満足いくものは少ないのではないでしょうか?
私は買って後悔したことは山のようにあります。
営業術は実に奥が深く、仕草、身だしなみ、
相手の気分でも結果を大きく変化させることができます。
本書はトーク力という観点とは別の本質を見抜き解説しています。
最初は不慣れの事が多く、乗り越える事で精一杯になります。
次第にその面白さがわかり手応えを感じるようになる。
そして見えなかったことが目に入るようになり新しいことを試したくなる。
人が与えられた時間は常に同じで、1秒は1秒です。
ところが自分が好きなことをやっている1時間はあっという間に過ぎてしまい、
つまらないことをやっている1時間は永遠のように感じてしまう。
つまらない事をやっている時間は長いという事です。
やりたいと思ったことは挑戦する。
日常生活での余計な選択や決断を減らし自分のやりたいことを選び、
全力を尽くす事です。
最後に著者のDaiGoは「挑戦」への大切さを述べています。
全ての人に必要なのは「挑戦」だと思っています。
自分のやりたいことを選び、決断することに全力を尽くそう。
「挑戦」だけが自分を作る・・・。
「挑戦」とは営業力の進歩だけではなく、
人としての成長そのものと改めて実感する事ができました。
是非、ご一読ください。
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タイトル:トークいらずの営業術
著 者:メンタリスト DaiGo
発 行:2015年10月21日
発行所 :株式会社 星雲社
RPきくち