2016年5月のさと、うま ザ・プラットフォーム IT企業はなぜ世界を変えるのか?@尾原和啓

【その1】ザ・プラットフォーム IT企業はなぜ世界を変えるのか?@尾原和啓 (432x640)なかなか購入した書籍を捨てることが出来ない私。

GWを機会に本棚の整理をしようと思った瞬間、
まずは電子書籍リーダーデビューをと思い、アマゾンの「キンドル」を購入。

さっそく、電子書籍デビューを・・・と探し、
プラットフォームビジネスに興味があり、
キンドル版のビジネス書で1位になったこちらをチョイス。

著者の阪神淡路大震災での体験をきっかけから、
プラットフォームという仕組みは世の中を変えることが出来る、と知ることからはじまります。

その後、京都大学を卒業後、マッキンゼー・アンド・カンパニー、リクルート、
Google、楽天など12社の勤務を経て、現在はバリ島に住んでらっしゃる著者。

おかげで本書はアップル、グーグル、iモード、リクルート、楽天といった
著者の体験談を軸に書かれており、とっても読みやすいです。

中でも大変ためになったのはリクルートの「おみくじビジネス」です。
おみくじには「縁談」「就職」「転居」など、
人が何かに迷うときに気にするような項目が並んでおり、
これをそのままビジネスに当てはめてプラットフォームを構築しているということ。

「縁談=ゼクシィ」「就職=リクナビ」「転居=スーモ」がそうであり、
人生の重大な決断イベント領域において、選択肢を提供している。

どれもこれも人生で何度も体験することではない、
ということは、意思決定しようにも、人はたいてい、
これらに向き合った時に素人同然です。
その隙間のギャップにプラットフォームを構築し、
情報を集め、組み合わせ、選択肢を提供する・・・

なるほど!

本当に素晴らしい考え方だと感じました。

iモードにおいては「徹底的に参加する企業の敷居を下げる」
楽天においては三木谷社長が当時のECサイトの状況を見て
「商売をしている人に使ってもらう」

日本の企業と欧米の企業により、プラットフォームの考え方や構築に差はあるのでしょうが、
日本企業は特にCtoCビジネスだろうとも、そこに協力して下さるBの方々への支援の強い、
強いパートナー同士の結びつきをとても大切にしているとありました。

提供してくれる人、それを利用してくれる人。
一方向ではなく、みんなが居て、みんなが喜んでくれるプラットフォーム。

本書には「自己中心的利他」という表現がなされていましたが、
いくら型にはまらずに半ば自己中で始めたモデルであっても、
相手がいなければビジネスは成り立ちません。

ということは、共感してくれる人がいると信じて、自らを奮い立たせ、突進あるのみ。
時間がかかるかもしれませんが、素晴らしい考え方だなんと感動した一冊です。

本棚整理忘れてた。

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タイトル:ザ・プラットフォーム IT企業はなぜ世界を変えるのか?
著  者:尾原和啓
発  行:2015年6月10日
発行所 :NHK出版

■関連・参考サイト
対談:尾原和啓(Fringe81執行役員)×篠田真貴子(東京糸井事務所CFO)
【前編】|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー
http://www.dhbr.net/articles/-/3406

10回転職した私が、「ゾクゾク」し続ける理由 | エンパワメント・プラットフォーム創り
尾原和啓さんの人生インタビュー | another life.(アナザーライフ)
https://an-life.jp/article/49#/page/1

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