本書は電通のトップコピーライターである梅田悟司さんが書かれた本です。
ジョージアの『世界は誰かの仕事でできている。』や
タウンワークの『バイトするなら、タウンワーク。』など、
数多くの有名なコピーライティングを生み出しています。
本書の最大のテーマである「言葉」。
皆さんは「言葉」をどのように考えていますか?
「コミュニケーションの道具」としてしか、考えていないのではないですか?
近年、書店に行けば雑談を続けるためのスキルを語る本、
セミナーや講演も同様のテーマであふれています。
これらの本やセミナー、講演で学ぶことは、
コミュニケーションツールとしての言葉、
つまり「外に向かうための言葉」だと筆者は言います。
しかし、伝えたいことを伝える力、伝わる言葉のように、
言葉を「意見を伝える道具」として考えるならば、
まずは「意見を育てる」ことが必要なのではないでしょうか。
スキルを得た人がどれだけ実践できているのか。
理解はできても実践できない。
それは対人能力が低いわけでもなく、
理解力が低いわけでもない。
考えていないことは口にできないだけなのです。
日頃発している言葉は思考の上澄みに過ぎないのです。
要するに、言葉は思考以上にはならないのです。
思考の深化なくして、言葉だけを成長させることはできないのです。
短期的かつ急激に言葉を磨くことはできないが、
「内なる言葉」で思考を深める訓練ができます。
言葉にできないということは、
言葉にできるだけ考えられていないだけなのです。
本書では「内なる言葉」との向き合う大切さ、
一生モノの「言葉にできる力」を学ぶきっかけがわかりやすく書かれています。
是非、ご一読ください。
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タイトル: 「言葉にできる」は武器になる。
著 者:梅田悟司
発 行:2016年8月25日
発 行 所:日本経済新聞出版社
RPみしば