こんにちは。夏の訪れを感じ、上機嫌なRPこしいしです。
さて、今回の本は皆様もご存知の方も多いであろう、『嫌われる勇気』です。
実は1年ほど前、社会人になりたての頃にこの本を購入したのですが、
その頃は序章だけ読んだ後「自己啓発本はどうもダメだ・・・」と思い、
そのまま自宅の本棚で眠っていました。
2年目になったこのタイミングで、いざ再読です!
この心理学を提唱したアドラーは、オーストリア出身の心理学者で、
ユングやフロイトと並ぶ三大心理学者として広く知られています。
本書は、上記の「アドラー心理学」を提唱する「哲人」と、
自身を「劣等感の塊だ!」と思い込んでいる青年の
2人の対話によって物語は進みます。
アドラー心理学を学ぶ上でキーとなっているのが、「目的論」です。
人々の行動や考え方は、過去の出来事によるのではなく、
どんな場合でもある「目的」がある、という考え方です。
例えば、過去に友人にひどいいじめを受け、引きこもりになっている少年がいたとします。
彼が引きこもりになった原因は「過去に友人にひどいいじめを受けたから。」
と考えるのが通常の考え方、「原因論」です。
しかしアドラー心理学は過去の出来事、トラウマの存在を完全に否定しています。
「引きこもり」がたとえ彼の望まないことであっても、
彼の意志によって引き起こされたものであると考えるのがアドラーの「目的論」です。
引きこもりのままでいれば、両親が優しく接してくれる。
人と関わらずにいることで、面倒なことから逃れられる。
彼はその目的を果たすために、引きこもりでいるのです。
物事を原因論ではなく目的論で捉えることで、自分自身を見つめ直し、
その目的を改善していくために前向きに進んでいくことが、
幸せな人生になるきっかけを作り出すのです。
本を読み進めていくうちに、私たちが日頃学んでいる
サンフロフィロソフィと似ていると感じる部分が多くありました。
日頃から手帳の読み合わせ、多くの研修の機会に恵まれたおかげで、
ベストセラー書籍の内容をごくごく当たり前のように学べる環境にあることに
改めて自分自身の幸せを感じました。
フィロソフィを実践できている部分はまだまだ少ないです。
しかし本書にも似ていることが書かれておりましたが、
ありのままの自分を素直に受け入れること、
感性的な悩みをしないことは、入社してから1年が経ち、
少し変わることが出来たと感じております。
変わりたい!というそこの貴方。
変わりたいという背中を押してくれるだけでなく、変わるための具体的な方法を教えてくれます。
ぜひ、ご一読を。
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著 者:岸見 一郎
発 行:2013年12月13日
発行所 :ダイヤモンド社
RPこしいし