2017年5月のこしいし 嫌われる勇気@岸見一郎

IMG_3654 (480x640)こんにちは。夏の訪れを感じ、上機嫌なRPこしいしです。

さて、今回の本は皆様もご存知の方も多いであろう、『嫌われる勇気』です。
実は1年ほど前、社会人になりたての頃にこの本を購入したのですが、
その頃は序章だけ読んだ後「自己啓発本はどうもダメだ・・・」と思い、
そのまま自宅の本棚で眠っていました。
2年目になったこのタイミングで、いざ再読です!

この心理学を提唱したアドラーは、オーストリア出身の心理学者で、
ユングやフロイトと並ぶ三大心理学者として広く知られています。

本書は、上記の「アドラー心理学」を提唱する「哲人」と、
自身を「劣等感の塊だ!」と思い込んでいる青年の
2人の対話によって物語は進みます。

アドラー心理学を学ぶ上でキーとなっているのが、「目的論」です。
人々の行動や考え方は、過去の出来事によるのではなく、
どんな場合でもある「目的」がある、という考え方です。
例えば、過去に友人にひどいいじめを受け、引きこもりになっている少年がいたとします。
彼が引きこもりになった原因は「過去に友人にひどいいじめを受けたから。」
と考えるのが通常の考え方、「原因論」です。

しかしアドラー心理学は過去の出来事、トラウマの存在を完全に否定しています。
「引きこもり」がたとえ彼の望まないことであっても、
彼の意志によって引き起こされたものであると考えるのがアドラーの「目的論」です。

引きこもりのままでいれば、両親が優しく接してくれる。
人と関わらずにいることで、面倒なことから逃れられる。
彼はその目的を果たすために、引きこもりでいるのです。

物事を原因論ではなく目的論で捉えることで、自分自身を見つめ直し、
その目的を改善していくために前向きに進んでいくことが、
幸せな人生になるきっかけを作り出すのです。

本を読み進めていくうちに、私たちが日頃学んでいる
サンフロフィロソフィと似ていると感じる部分が多くありました。
日頃から手帳の読み合わせ、多くの研修の機会に恵まれたおかげで、
ベストセラー書籍の内容をごくごく当たり前のように学べる環境にあることに
改めて自分自身の幸せを感じました。

フィロソフィを実践できている部分はまだまだ少ないです。
しかし本書にも似ていることが書かれておりましたが、
ありのままの自分を素直に受け入れること、
感性的な悩みをしないことは、入社してから1年が経ち、
少し変わることが出来たと感じております。

変わりたい!というそこの貴方。
変わりたいという背中を押してくれるだけでなく、変わるための具体的な方法を教えてくれます。
ぜひ、ご一読を。
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著  者:岸見 一郎
発  行:2013年12月13日
発行所 :ダイヤモンド社

RPこしいし