隅田川が穏やかに流れる台東区・蔵前は、最近「日本のブルックリンのようだ」という声が聞こえるようになりました。
歴史と伝統のある問屋街で知られた地域は、いま個性的なトレンドの発信地に成長しています。
交通の便も恵まれており、オフィスを構えるにも向いている蔵前についてご紹介します。
■都内の移動に最適な2路線の乗り入れ
蔵前駅には都営地下鉄の浅草線と大江戸線が乗り入れています。
どちらも都内の移動に便利な路線であり、日本橋・新橋・六本木・新宿などの主要なターミナル駅との接続も容易な特徴を持っています。
浅草線は空港へ直通しており、最短で羽田空港へは約45分、成田空港へは1時間程度で着くということも、移動が多い業種のビジネスマンであれば見逃せない条件です。
また隣駅の浅草駅、浅草橋駅、新御徒町駅のほか、田原町駅までも徒歩15分ほどで行ける距離にあります。
通勤面を考えても非常に良いアクセスが期待できるうえ、駅周辺ではバスやタクシーもほとんど待ち時間なく使えるという好条件です。
テレワーク全盛期とはいえ、いまだビジネス面での移動は課題の一つです。
蔵前駅は、その課題の解決にひと役買ってくれる実力を持っています。
■センスと個性が発揮されたリノベーション地域
蔵前は江戸幕府の御米蔵の置かれた場所で、おもちゃ問屋が多く集まる問屋街として発展しました。
そのため隣接する浅草駅近辺の「THE・日本!」という観光地のような雰囲気とは異なり、オフィスビルや倉庫が立ち並んでいますが、センスと個性が発揮されたリノベーションによって古い建物が洗練されたデザインに次々と生まれ変わっています。
レンガや打ちっぱなしのコンクリートを用いた個性的な外観のショップ、店主のこだわりが詰まったレストランなど、歩くだけで映画の登場人物になったような雰囲気が味わえます。
古い文化に敬意を払い、現代的なセンスとうまく融合させた街並みが蔵前の個性となり、新たなモダニズムのテイストを発信するに至りました。
■職人気質が残る蔵前
蔵前はもともと、革製品をはじめとした手作りの品を産出する地域でした。
今なお玩具や花火、雑貨などの職人たちが多くこの地に腰を据え、今でもその伝統を受け継いでいます。
また台東区は区をあげて「ものづくり」を支援しており、その情熱を傾ける新しい世代が蔵前に集まってきています。
そのため昔ながらの品ばかりではなく、最新のセンスを取り入れた製品がクリエイターによって続々と産み出され、トレンドに敏感な人たちに大きな支持を得ています。
隅田川の川沿いで新旧の歴史と文化が融合した街並み。アクセスが良く、ものづくりの職人が多く集まる蔵前は、メイカーズの街として独自の文化を発信するブルックリンの似ていると「東京のブルックリン」を呼ばれるようになりました。
都心のお洒落な街とはひと味違う、個性的なトレンドを発信する蔵前。
通勤の行き帰りはもちろん、「この個性的な場所で働いている」という事実が社員のモチベーションに繋がるのではないでしょうか。
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