2019/08/21賃貸オフィス契約に欠かせない電話回線契約……MDF・IDF・PBXとは?

賃貸オフィスを新たに契約する時には、オフィスとして機能させるためのさまざまな工事が必要となります。その中でも、重要性が高いものの一つとして、電話・通信回線契約とそれに伴う工事が挙げられるでしょう。

契約そのものは「業者からの指示に従えばよい」と安易に捉えがちですが、オフィスの業態に合ったシステムを導入するためには、やはりそれなりに知識が必要となってきます。

そこで今回は、賃貸オフィスでの電話・通信回線契約について、知っておきたいポイントをまとめます。

MDF・IDF・PBXとは?

賃貸オフィスの電話・通信回線約においては、これまで目にしたことがない専門用語も、多数登場するものです。ここでつまずいてしまうと、「何をどうすればよいのかわからない!」なんてことにもなりかねません。ここでは、目にする機会も多い3つの専門用語を解説します。

MDF

MDFとは、主配線盤のことを指します。電話・通信回線はオフィスごとにNTTなどの通信会社から回線を引き込む必要があります。多数の入居テナントを抱えるオフィスビルの場合、一つの建物内に複数の回線を引き込むこととなります。複数の電話回線を1ヶ所でまとめて管理し、そこから回線を分配する設備がMDFです。

ビルの1階の共用部や管理人室に設置されているケースが多いです。

IDF

IDFとは、中間配線盤のことを指します。MDFの機能をさらに縮小した設備をイメージするとよいでしょう。MDFがビル全体を統括する設備だとしたら、IDFは各フロアに設置され、それぞれの回線をまとめて管理しています。このIDFを通じて、オフィス内のそれぞれの電話等通じるようになっています。

PBX

PBXは、オフィス内部で使用する電話交換機のことで内線通話や内線から外線、外線から内線の切り替えなどに使われます。PBXを設置することで、フロア内の複雑な内線のやり取りを行うことも可能となります。

賃貸オフィスを探している時には、「MDFまで引込済」などのフレーズを見かける機会も多いものです。専門用語についての予備知識を頭に入れた上で、それぞれのオフィスの特徴をチェックしてみてください。

電話・通信回線契約と工事は、早めの行動がマスト

電話・通信回線について、どのような契約や工事が必要となるのかは、オフィスレイアウトやそれぞれの業態によって違ってきます。だからこそ、早めの準備をする必要があります。

例えば共用部に置かれることの多いMDF、IDFは施錠されていることが多いです。そのため、工事の際はNTT等通信会社のほか、管理会社などに連絡し、その解錠の手配をしなければならない場合があります。

電話・通信回線契約と工事については、想像以上に時間がかかるケースも少なくありません。最低でも2週間~1カ月程度、引越シーズンなど回線工事が増える時期ではさらに時間がかかることもあります。その間の業務を滞らせないためには、ぜひ早めの行動を心掛けてみてください。

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