ビルの高層階にオフィスを構えるのは一つの夢であり、ステイタスと考えている方が多いかもしれません。
見晴らしが良く、十分な採光も得られれば、毎日すがすがしい気持ちで働けるのではと期待に胸を膨らませることでしょう。
今回は高層オフィスを構える際に、覚えておきたいポイントについてお伝えしていきます。
またオフィスを決めた後に、「こんなはずじゃなかった…」と思わなくて済むように、メリットと合わせてデメリットについてもチェックしてみてください。
高層オフィスのメリット
高層オフィスのメリットは、眺望の良さや十分に採光が取れるだけではありません。
- セキュリティ面
- 設備・管理がしっかりしている
- ビルの知名度
など、高層オフィスビルならではのメリットがあります。
高層オフィスビルはセキュリティだけでなく、設備の管理やメンテナンスがしっかり行われなければ、運営、維持することはできません。
有人管理なら設備の不具合や故障の際にも、すぐに駆けつけてもらえるので安心です。
ビルによってはセキュリティゲートでの管理など、全く無関係な人が侵入しにくい構造になっており、安心して働ける環境です。
有名なオフィスビルともなると、その知名度で取引先から一目置かれるというメリットも。
また、お客様が来られた際にも、おしゃれなエントランスの雰囲気で喜んでもらえるなど、高層オフィスビルならではのおもてなし効果も期待できます。
高層オフィスのデメリット
高層オフィスを構える際のデメリットには次のようなものがあります。
- 換気がしづらい
- エレベーターの待ち時間
- 災害時の対策
このほか、高層オフィスは賃料が高くなる傾向にあります。
管理維持にかかるコストを考えれば、同じ広さでも別の階や、低・中層オフィスビルに比べると高くなるのは当然のことでしょう。
高層階では多くの場合、安全面などの理由から窓を大きく開けての換気ができません。外の空気が涼しい季節になっても、空調で調節しなければならないのは省エネの面から見るとデメリットといえます。
また、エレベーターの台数が少ないビルの場合、通勤やランチタイムなど人の出入りが多い時間帯は混みあって、待ち時間が長くなることがあります。
さらに、災害発生時についても考えておく必要があります。
エレベーターが使えず、非常階段で上り下りをしなければならなくなった場合、高層オフィスはかなり労力を必要とすることを覚えておいてください。
ほかにも以前マンションの高層階に住む方が災害で断水した際、トイレの水を流すために1階で水を汲んで自分の部屋まで階段を何往復もする必要があり、大変だったという話がありましたが、高層オフィスでもあり得ることです。
高層オフィスを構えるメリットや理想などと予算を照らし合わせ、納得してから選ぶようにしてください。
まとめ
低金利やオリンピックが開催される予定であったことなども相まって、ここ数年は新築ビルラッシュが続いていました。
話題のビルや人気の地域にオフィスを構えるという理想を、現実にしやすくなったといえるでしょう。
このタイミングを使って高層オフィスに移転したいとお考えの方も多いかもしれません。
しかし、高層オフィス移転を検討する際には、メリットだけに注目するのではなく、デメリットもあるということを念頭に置いておいてください。
きっと納得のいくオフィス選びに役立つはずです。