多くの時間を過ごすことになるオフィスビルは機能性や居住性、立地などのほかにも重視したい部分があります。
エントランス・外観も、その1つです。
オフィスビルで最初に目にする場所ということで、その企業の第一印象となりやすく、その良し悪しが企業のイメージにも影響する可能性があります。
移転先を探す際には、ぜひ考慮してみてはいかがでしょうか。
求められるのは立地の良さだけではない時代
「駅から徒歩5分」と聞くと、通勤する従業員たちの顔を思い浮かべ、良い条件だと感じることも多いでしょう。
駅から徒歩数分であることは、従業員や企業への来客にとって大きな魅力です。
しかし、それとともに視覚的な魅力もまた影響が大きく、外観の良さは日々の労働へのモチベーションや企業へのイメージをアップさせます。
さびれた外観のオフィスへ向かうより、きれいに整えられた外観のオフィスのほうが、通勤や訪問時の気持ちにプラスに働くでしょう。
最近では、全面ガラス張りやデザイン性の高い外観のオフィスビルが増えており、その目立った特徴が入居する企業のイメージにひと役買うことも多いです。
また企業の直接の玄関となるエントランスは、より企業の印象につながりやすいです。
エントランスには待ち合いスペースや取り次ぎのためのデスクなどの空間の確保も望まれますが、このような空間は単にスペースがあれば良いと考えるより、多少なりともデザイン性があったほうが、従業員や来客にとって良い印象に繋がるでしょう。
コーポレートカラーを取り入れたり、自社製品やサービスを紹介する場所を用意することで企業のブランドイメージ向上に役立てることも可能です。
従業員にとっては実用性も重要
実際に働く従業員とっては、エントランスは毎日使うスペースであり、見た目だけではなく実用性も重要です。
従業員と来客とではエントランスでの動線が異なります。
そのため、どちらの動線もスムーズに行われる作りであることが望ましいでしょう。
従業員にとっては、出入りのスムーズさや来客時の対応方法を決めておくことは業務効率をあげるためにも大事です。
また企業と従業員の安全を守るためには、防災・防犯のセキュリティ対策をしておくことも必要でしょう。
最近のオフィスビルによっては、最初から高いレベルのセキュリティ体制を整えているところもあります。
予算やセキュリティ面との相談も必要
企業の予算によって、エントランスや外観をはじめ、オフィス環境にかけられる金額は変わってきます。
何を重視するか、何を優先するかはそれぞれの事情によるところになりますが、オフィスワーカーにとって長い時間を過ごすオフィスビルのエントランスや外観も快適に過ごすための要素の一つです。
写真と実際の建物では視覚から受ける印象が異なることもありますので、移転先の候補に実際に足を運び、自社が優先する条件を満たせる物件を探しましょう。