「オフィスの床」と聞いて、どんな色を思い浮かべますか?
グレーをはじめとした、シックで目立たないカラーリングを想像する人も多いかも知れません。
グレーは落ち着いていて、汚れが目立たないといった、メリットが多いカラーです。
しかし、最近では、グレー以外にもさまざまなカラーや素材の床材が増えています。
オフィスの印象、そして驚くことに、社員のモチベーションにも関わる床材について改めて考えてみませんか?
オフィスに取り入れるカラーはモチベーションを左右する
一日中働くオフィスなら落ち着いたカラーリングを…と考えるのは一般的です。
色彩は人間の心理に大きな影響を与えます。
集中効果があるブルー、ポジティブにしてくれるイエロー、癒しをもたらすグリーンなどがよく知られています。
このような効果を考えながら床に使うカラーを選ぶと、社員のモチベーションをアップさせ、穏やかな気持ちで業務に向かい合えるといったメリットが生まれます。
選択するカラーによっては、「床に適していないのでは…」と不安になるかもしれませんが、そんな時にはオフィスデザインを手がける専門家に相談してみると良いでしょう。
床材は快適性を左右する
カラーとあわせて、床に使われる素材にも注目してみましょう。
床材にはタイルカーペット、天然素材・ビニルタイプの床材がよく使われます。
・タイルカーペット
繊維が使われた素材です。
柔らかい印象があり、色数が豊富で、短い毛足のため手入れが簡単という特徴があります。
静電性・遮音性・防汚性・耐久性に優れており、正方形を並べる形状のため一部分だけをはがすことも可能ということもあり、比較的広いオフィスやOA床のオフィスでよく使われます。
・天然素材の床材
大理石や木、あるいはリノリウムなど天然素材を使ったものです。
素材によって質感や色合いが豊かで、大理石なら高級感を、木目ならあたたかみが演出でき、オフィスの印象をがらりと変えることも可能です。
高価な素材が多く、手入れに気を使わないといけない点があることから、比較的狭いスペースに部分的に取り入れることも多い素材です。
・ビニルタイプの床材
塩化ビニルを素材としたビニルタイプの床材は正方形や長方形の硬いフロアタイル、柔らかくクッション性の高いフロアシートの2タイプに分かれます。
豊富な色彩やデザインを取り入れられること、耐久性の高さ、そして滑りにくさ、遮音性、抗菌・消臭機能など目的に応じた機能の製品が多数あるので幅広い用途で使えます。
防水性や防汚性に富み、お手入れも簡単というメリットがあります。
汚れた土足で入ることが多いエリアや、トイレ・給湯室といった水回りで活躍するでしょう。
選ぶ床材によって、オフィスの快適性は異なってきます。
また、業種も関わるでしょう。
この業種ならフローリング材がマッチしても、ほかの業種ではあまり良さを感じられなかった…など、状況に応じて適した素材が違います。
オフィスの床を張り替える機会があれば、ぜひ、色や素材にもこだわってみてください。