賃貸物件を借りる時にはさまざまな費用が発生します。
中でも大きな金額になるのは「敷金」、または「保証金」です。
この敷金や保証金は償却に深く関わっています。
退去時に戸惑うことがないよう、敷金や保証金、償却について詳しく知っておきましょう。
■敷金・保証金の性質とは?
敷金、あるいは保証金と呼ばれるものは、賃貸オフィスを借りる際にオーナーへ支払う初期費用です。
- 家賃の滞納
- 入居者の故意や過失による物件への損傷
このような事態が発生した時に、家賃や修繕費に充当する担保としての性質を持っています。
一般的には、契約終了時(退去時)に敷金や保証金から原状回復費用等を差し引き、残った金額が返還されます。
賃貸オフィスの場合、賃料はおおむね6~12ヶ月分であるケースが多いです。
決してリーズナブルとは言えない金額になるため、物件探しの予算を立てる際には注意が必要です。
ただし、預かり金という扱いになるため、消費税はかかりません。
入居するオフィス物件の契約書を詳細にチェックし、敷金や保証金についてしっかり把握しておきましょう。
■敷金・保証金と償却との関係
賃貸物件を退去する際、個人住居かオフィスかといった物件の形態にかかわらず、多くの場合で発生するのが償却に関する事項です。
賃貸借契約の償却を減価償却と同種だと考える人がいるかもしれませんが、実際には異なる性質を持っています。
賃貸借契約の償却は、解約の時に敷金や保証金から無条件で引かれるお金のことです。
償却は特約として設けられますので、契約前にオーナーや仲介業者に確認しておいたほうがトラブルを回避できるでしょう。
償却金については差し引かれる金額の相場としては、敷金なら賃料の1~2ヶ月分、保証金なら10~20%です。
しかし、この相場も物件や、オーナーの方針によって異なります。
■賃貸物件を探す際は退去時までの費用も計画に入れて
オフィス物件を探す際に入居までにかかる初期費用、そして毎月の賃料や水道光熱費を重視するのは大切なことです。
しかし、退去時にかかる費用も決してリーズナブルではないため、前もってそれを含めてしっかりとした計画を立てる必要があるでしょう。
退去時の償却も念頭に入れた予算立てをし、快適なオフィスを手に入れましょう。