「持続可能な開発目標」ことSDGsは、国だけではなく世界が一丸となって取り組む環境問題の改善課題として掲げられています。
企業にもさまざまな努力が求められるようになり、業務のなかでSDGsを意識することも増えてきました。
オフィスではどのようなSDGsができるのでしょうか。
オフィスでできるSDGsの代表例
業種にもよりますが、SDGsを意識する企業では以下の取り組みが代表的です。
・ペーパーレス化の推進
デジタル化を推し進めてペーパーレス化を実現すれば、紙資源の節約になり、原料となる森林資源の保護につながります。
・省エネによるカーボン・オフセットの推進
省エネを意識することによってカーボン・オフセットが推進され、地球温暖化の原因になる二酸化炭素などの温室効果ガスの発生を抑制、削減できます。
・ジェンダーギャップの解消
職場における男女平等は、性別にとらわれずに有能な人材を確保しやすくなり、企業の成長やその先にある経済の発展を促すことにつながります。
・防災対策への取り組み
社内の防災対策の見直し・改善することにより、災害リスクを減少させ、SDGsの目標のひとつ「住み続けられるまちづくりを」への貢献が可能です。
SDGsというと地球の自然環境問題がフォーカスされがちですが、地球で生きる人々の生活環境を住みよく・生きやすくすることも重要な目標として掲げられています。
人々が働くオフィス環境を見直すことにより、SDGsのゴール実現に大きく役立ちながら、企業・従業員にとってもメリットが生まれるでしょう。
オフィスで取り組むSDGsには意外な対外的効果も
「うちの企業がやらなくてもほかの企業がやるだろう」と考えるかもしれません。
しかし企業のSDGsの取り組みは、地球の環境や住みよい社会の実現だけではなく、企業にとって大きなメリットをもたらすことがあります。
SDGsに取り組む企業はイメージが向上します。
企業イメージは会社にとって重要な要素のひとつです。
SDGsに取り組んでいるという事実を対外的に発信することによって、グローバルな視点で社会や経済、環境問題の解決に対して取り組んでいる会社として認められることが多くなり、ステークホルダーにも良い印象を与えられることでしょう。
ブランディングのひとつとしても効果が期待できるため、企業が取り組む価値は十分にあるのではないでしょうか。
取り入れやすいものからはじめるSDGs
すべての企業がSDGsの課題に向かって全力で取り組めるわけではありません。
企業力、資金力などさまざまな懸念が生まれるでしょう。
まずはオフィスで働く従業員が無理を感じない内容をセレクトし、ご自分の企業でできることから取り入れてみてはいかがでしょうか。