ワークライフバランスを重視する方が増えている今、ただ単純に「お給料が高い」というだけでは、人を惹きつけられなくなってきています。今の若い人の中には、「お給料よりも自分にとって大切なことがある」と考える方も増えてきているのです。
こうした状況の中で、近年「社内イベント」の重要性が見直されているということをご存じですか?
お花見やスポーツ大会、バーベキュー大会に忘年会など……さまざまな社内イベントを企画・運営するメリットをチェックしてみましょう。
社員同士のコミュニケーションの促進
社内イベントを積極的に企画するメリットの一つは、ずばり社内の人間関係を良くする効果が期待できるという点です。どのような職場においても、欠かせないのが人間同士のコミュニケーションです。多かれ少なかれ人間関係におけるトラブルは起るものですが、普段からコミュニケーションが活発に行われている会社ほど、そのリスクが低いとも言われています。
社員同士のコミュニケーションが活発になると、年齢や部署を超えての意見交換がしやすくなるので職場全体の風通しが良くなり、働きやすい環境につながっていきます。社内イベントは、自然な形でコミュニケーションを生み出す絶好の機会と言ってよいでしょう。
仕事に対するモチベーションの向上
社員イベントを定期的に開催している会社ほど、業績アップにつながりやすいと言われることがあります。これは社内全体の雰囲気が良くなることにより士気が高まる、また社員間のコミュニケーションが活発になることで仕事の連携も取りやすくなるといったことから結果につながりやすくなるためだと考えられます。
社内イベントを行うためには、やはりそれなりの準備期間やスタッフが必要となります。「無駄だから」と切り捨ててしまうのは簡単ですが、あえてイベントを企画して楽しむことで「この人たちと一緒に頑張っていこう!」という連帯感や一体感が生まれるとしたら、それは非常に大きなメリットとなるでしょう。
ただし社内イベントをモチベーション向上のきっかけにしたいのであれば、その目的を明確に設定した企画であることが大切です。またイベント参加を強要したり、やりたくもないことを押し付けたりするのはおすすめできません。あくまでも社員が主体となって、本当にみんなで楽しめることを企画する必要があります。
離職率の低下につながる可能性も
社内のイベントが定期的に開催され、また人間関係も円滑な職場においては、人材が定着しやすいという特徴があります。「給料面でもっと魅力的な会社はあるかもしれないけれど、やっぱり今の会社の居心地が良い」と思ってもらえれば、せっかく育てた人材が外部へと流出するリスクも低減できることでしょう。現在、離職率の高さに困っているのであれば、ぜひ社内イベントを企画してみてはいかがでしょうか。
まとめ
社内イベントを成功させるための秘訣は準備段階にあります。多くの社員が興味を持ち、また参加しやすいと思えるような内容を企画してみてください。また、できるだけ多くの社員に準備段階から携わってもらうことも成功のポイントの一つとなります。社内イベントを通じて会社全体が活性化すれば、非常に大きなパワーを生み出すきっかけになっていくでしょう。