日本で初めて新型コロナウイルスの感染者が確認されてから、あらゆる環境下での感染防止対策が叫ばれてきました。
中でも「3密」を避ける行動というのはとくに重要視され、さまざまな機関からガイドラインが発表されています。
今回は、あらためてオフィス内で推奨されている新型コロナウイルス感染予防対策についてご紹介します。
オフィス内の対策
オフィス内での感染予防対策は、一般社団法人日本経済団体連合会が発行している新型コロナウイルス感染予防ガイドラインに詳しく記載されています。
マスクの着用と手洗いは最も基本となる対策です。
それ以外に、オフィスのワークスペース内でできる対策についてみていきましょう。
座席配置の工夫
新型コロナウイルスは飛沫感染に注意する必要があります。
くしゃみや咳、会話でも飛沫は飛びます。その距離は1~2mといわれているため、感染予防には、距離をとって接することが有効とされています。
座席は広々と配置し、できるだけ仕切りのない状態での対面座席配置は避け、横並びなどの工夫をする必要があります。
対角に配置するのもいいでしょう。その場合でも、最低 1m開けるなどの配慮が必要です。
対面してしまう場合の対策
どうしても座席が対面してしまう場合や、受付など人と人が頻繁に対面する場所には、アクリル板や透明ビニールカーテンなどを使って遮蔽し、飛沫が相手に届かないよう工夫する必要があります。
換気
窓が開く場合は1時間に2回以上、窓を開けての換気が推奨されています。
会議では会話が飛び交うことも多く、窓を開けての換気はとても大切になってきます。
しかし重要な内容になれば、窓やドアを開けて会議を行うのは難しいかもしれません。
全員マスクを着用し、常時換気できないなら休憩をはさんで換気をする、椅子や机を減らして近距離や対面に座らないようにするなど工夫が必要です。
共用設備の消毒
ドアノブや手すりなど共有で使用する設備は、接触感染の心配があります。
とくに新型コロナウイルスは、ステンレスなどツルツルしたものの上では2日、プラスチックだと3日間残存することがわかっています。
そのため、こまめに洗浄や消毒することが、接触による感染を予防することになります。
休憩室の対応
休憩室を利用する場合は、入退室時の手洗いや消毒を徹底します。
2mを目安に人との距離をできるだけ保てるようにし、一定人数以上が同時に休憩スペースに入らないよう、休憩時間をずらすなどの工夫が必要です。
同様に社員食堂を一度に大勢が利用しないよう、時間をずらすことや椅子を間引いて距離を保てるようにするといった対策をとりましょう。
また、できるだけ対面で座らないように配慮することが大切です。
トイレでの対応
便器内の掃除は通常通りでよいとされていますが、ドアノブやトイレの蓋、便座、洗面台など共通で使用する部分はこまめに清掃・消毒します。
トイレに蓋がある場合は、蓋を閉めてから流すようにしましょう。
ハンドドライヤーは、付着しているウイルスを風で拡散してしまう可能性があります。
ペーパータオルを使うようにするか、各自でハンカチなどを持参するのもいいかもしれません。
まとめ
どうしても人が密集してしまう会社内では、感染を予防するため対策の徹底が必要です。
社員やそれに関わる人々を守るためには、オフィス内での感染防止対策に努め、そのうえでテレワークや時差出勤、オンラインでの業務などを取り入れることも大切です。