2017年10月のさと、うま 人工知能と経済の未来〜2030年雇用大崩壊〜@井上智洋

2017年10月のさと、うま 人工知能と経済の未来〜2030年雇用大崩壊〜@井上智洋

この本を半ばまで読んでいた21日土曜日朝の日経新聞一面に
〜「大いなる安定」いつまで〜、といった記事。
高度成長期の1960年代に記録した連騰に並んだ、
という書き始めであったが、気になるところがふたつ。

〜当時のGDPは13%伸びていた局面だが、今年のGDPの伸びは1%台の見通し〜
〜世界経済は回復しているが、成長率は3%台と2000年代半ばの5%に比べ低い〜

本書は2030年にAIによる機械化経済、
2045年ころに純粋機械機械化経済と呼ぶ第四次産業革命による経済の未来と、
そのためにある種必然な流れとなるというベーシックインカムについて描かれている。

AI、テクノロジーの進化による雇用の崩壊については、
2013年にオックスフォード大学准教授のマイケル・オズボーン氏が発表した
「The Future of Employment(雇用の未来)」が衝撃的だったので
ご存じの方も多いのではないでしょうか。
10〜20年後の日本においては、労働人口の約49%が、
コンピューター技術に代替される可能性が高いという発表で、
レジ打ちや運転手、セールスマンなどの職業が、
機械によって代替え可能な職業になるという発表です。

この記事は内閣府の資料などにも使われており、
有識者によりある程度の認知と理解を得ていると捉えています。
※平成26年7月23日 内閣府 産業社会・労働市場の未来の姿と 求められる人材像
http://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/special/future/wg2/0723/shiryou_03.pdf

2011年にドイツ政府が発表した政策ヴィジョン「インダストリー4.0」
そのインダストリー4.0が第四次産業革命と呼ばれており、
AIやテクノロジーを事業に活かす活動が進み、
2030年頃に大きな波が来るといわれています。

最初の日経の記事のとおり資本主義経済の成り立ちにおいて、
大きな変化を興してきたのが産業革命。

第一次産業革命はイギリスにおいて、
蒸気機関など動力の発明により、人手が機械を使い、はじまる。

第二次産業革命はアメリカとドイツ中心に、
電力や重化学工業が発展し、大量生産が可能になる。

第三次産業革命はアメリカにおいてコンピューター、
情報分野が発展し、オートメーション化が可能になる。

そして第四次産業革命は、人工知能による純粋機械化経済が進み、
人は労働から解放されていく。

この産業革命を興す、またはいち早く対応した国が覇権を握ってきたと本書にあります。
2045年には現在の10%ほどの労働力になるともあります。
それは、人類は労働から解放されるということであり、
希望の党の公約にもあったベーシックインカム導入が必要な理由までが本書に綴られています。

政府も各自治体もベンチャー企業やスタートアップ企業への支援を強く推し進めています。
これは働きやすい環境をつくるとともに、
ここで負けたら次がないという切羽詰まった時が近づいているのだと感じます。
後人を取れば経済発展は進みません。

読み終えて感じたこと、それは
「そうなるだろう!」という実感。
もうひとつは、産業革命は歴史で読むものではなく、
今の時代に生きる私たちにもチャンスが到来しているということ。

そう考えたらとてもやりがいに満ちた時代。
頑張らねば!

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タイトル:人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊
著  者:井上智洋
発  行:2016年7月20日
発行所 :株式会社文藝春秋

■参考サイト
金融✕IT対談 オックスフォード大学准教授マイケル・オズボーン
野村マネージメントスクール学長福井正樹
https://www.nri.com/~/media/PDF/jp/opinion/teiki/kinyu_itf/2016/itf_201603_2.pdf

RIETI – 第31回「IoTが雇用に与える影響;マイケル・オズボーンへのインタビュー」
http://www.rieti.go.jp/users/iwamoto-koichi/serial/031.html#note1

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