「ジロリアンの晩夏2015」~ひとりの季節~

♪ゆ~く夏に~ん 名残る暑さは

夕焼けを~ 吸って燃え立つ 葉鶏頭ぉ~ん
秋風の 心細さは コスモスぅ~~ん
・・・・・・・・・・・・・・・・
そーらー色は~ん みーずー色に~ん
茜は 紅に~ん
やがて来~る淋しい 季節がぁ~ん 恋人なーのー
・・・・・・・・・・・・・・・・
はだ色は~ん ブタ色に~ん
お汁は ギラギラに~ん
二郎は 熱い晩夏に~ん 輝きだーすー
輝―きーだーす~ん・・・・♪

やっぱりユーミンは偉大だね、深みが違う。
あのNHKドラマの竹下景子と下條アトムはよかった。。。。
などと、大昔を思い出す今日この頃。

やってきました元住吉。
元住吉は東横線住みたい街ランキングで常に上位にくる街。
実は中目黒や武蔵小杉よりもずっと住みやすいんです。
味のある商店街が3つ――ブレーメン通り、オズ通り、井田中ノ町――
全部いいんです。
物価が安いんです。
ラーメン屋さんが多いんです!
目的地に着くまでに、「てっぺん屋」「野方ホープ軒」「寿限無」「喜輪」
etc….
10件近くのラーメン屋さんを素通りし、やってきました本日の目的地。
「豚星。」

ジロリアンの晩夏_01“おっ、並んでない。ラッキー!”
と思いきや、店内に入ると約20席のカウンターの後ろに15名ほどの長蛇の列が。
“こりゃ、30分以上待つな。。。”

二郎インスパイア系で「千里眼」さんと並び、今最も熱い店。この程度の行列は許容範囲内だ。
お客さんには大学の体育会と思しきガタイのいい兄ちゃん達が目立つ。

まず、食券を購入。
つけ麺や汁なしのメニューもあるが、ここはオーソドックスに、
「小ラーメン豚入り・850円也」を購入。
お財布にも優しい値段だねぇ。
ついでに黒ウーロンも購入。

待つこと38分47秒にて。やっと着座。
両隣とも学生で、彼らは大盛で勝負している。
“負けてられるか!”
ジロリアン魂に火が灯る。
ってな間に、コールが始まる。
「ニンニク入れますか?」
「いえ、ニンニク無しで」
“野菜マシで。。。”の言葉が出そうになるのを危うく抑える。
こんな体育会学生達と争って勝てるわけないだろう?
危ない、危ない。
「絶対的積極」のフィロソフィをここでも危うく実践しそうになった。
長い人生、身の丈というか胃袋に合った食事をとることが大切だ。

さあ、でてきましたよ。
どーーーーーーーーーーーーーーん!
ジロリアンの晩夏_02いやーーー、アブラの膜が美しい~~♪

そっと合掌。
「いただきます」
まずはお約束の、秘儀「天地返し」。
麺の上にブタを半分並べてみる。
ジロリアンの晩夏_03ああっっっ・・・
実に芳しきB級グルメの王様の香りだ。
修行開始。
食す。ワシワシ食す。
“うっ、うまい。ブタがとろける~!!」

7分08秒にて完食。
「ごちそうさまでした。」
丼をカウンターに上げ、布巾で丁寧にアブラをふき取り本日の修行は終了。
びっしょりとかいた汗を手拭いで拭い、黒ウーロンを一気に飲み干す。

この店は美味い。
非常に完成度の高い二郎インスパイア系であった。
“夏は終わるが、幻の二郎を探す私の一人旅はいつ終わるんだろうか?
このまま一生、続くんだろーなー。
もう、53歳なんだけどなー。
たぶん身体に悪いよなー。。。。。。“
などと、外の灰皿の前で一服しながらちょっぴり感傷に浸るジロリアンであ
った。

本日のお店「豚星。」
住所:川崎市中原区木月4-5-20 1F
ジロリアンの晩夏_04

(いちろう)