こんにちは。 RPこしいしです。
今回のテーマは「マーケティング」です!
先日、数年ぶりにUSJに行きましたが、以前訪れたときよりアトラクションが増え、
特に「ハリー・ポッター」エリアは雰囲気作りが徹底されており、
生まれ変わったような印象を受けましたし、
とても楽しく1日を過ごすことができました。
時には3時間ほどアトラクションに並ぶほどの混雑具合だったなあ。
そんなことを思い出しながら、この本を手に取りました。
そもそもマーケティングって何だ?
大学時代、経済学はおろか、ずっと実験室に閉じこもり
化学実験をやっていた身としてはそこから学ばないといけません。
市場調査?他社分析?何となくのイメージはつきますが、
具体的に何を示しているのかはっきりとした答えは掴めておりませんでした。
この本の著者である森岡毅さんは2001年華々しく開業したUSJが
経営危機に落ち込んでいた2011年頃から新企画を次々と当て続け、
毎年100万人ずつ集客を増やすことに成功します。
ついには、2014年度の年間集客数(1270万人)が、
開業年度の記録(1100万人)を大きく塗り替えます。
USJ復活の鍵は一体何だったのでしょうか。
森岡さんはUSJが消費者視点の会社に変わったということが、
V字回復の最大の原動力だと考えています。
人々の購買行動を決定的に変えてしまう恐るべき職能、
それが「マーケティング」だと著者は記しています。
森岡さんがかつて勤めていたP&Gが大切にしている価値観の一つに
「Consumer is boss. (消費者を上司だと思え)」というものがあります。
これは森岡さんが実践した消費者視点(Consumer Driven)に限りなく近いと思います。
つまり「消費者の方を向いて消費者のために働け」という意味です。
消費者視点の会社であるということは、
とにかく消費者の喜ぶことならば何でもしますということではありません。
むやみにコストをかけて消費者の要求に対応するようでは、
中長期では消費者の価値を生み出すことができなくなるからです。
会社がずっと続いていくためには、様々な制約の中で総合的な判断を重ねていくことになります。
その難しい判断の起点となるのは、結局のところ
「どれだけ消費者の価値につながるのか」という1点に尽きるのです。
簡単に言えば、会社側のどんな事情もどんな善意も、
消費者価値につながらないのであれば(消費者に伝わらないのであれば)、一切意味がない。
そう腹をくくった意思決定をできる会社が、
消費者視点を実践している会社だと森岡さんは記しています。
「お客様視点」と口にするのは簡単ですが、実際に実践し、
成功へと導くためには時間も手間も費やさなければなりません。
そしてまずは実際にお客様に利用していただくためにさらなる工夫が必要であると感じました。
お客様の目に触れる広告、募集図面、ホームページ、
全て本当に「お客様目線」を実践できているのか?
今一度全ての要素を見直してまいります。
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タイトル:USJを劇的に変えたたったひとつの考え方
著者:森岡毅
発行:2016年4月23日
発行所:角川書店