2020年10月のさと、うま 地球に住めなくなる日「気候崩壊」の避けられない真実@デイビッド・ウォレス・ウェルズ

covid-19との付き合いはもうしばらく続きそうだが、この体験により、これまで縁の浅かったものとも繋がり、調べることが多くなったものが3つある。
「人類の歴史」「地球生命体」そして「自然災害」についてである。

縦に長く、四季の移り変わりが激しい我が国は、その魅力の反面、地震につながる活断層、洪水につながる河川形状、台風の通路、高密度といった世界トップクラスのリスクとも対峙しているのだが、改めて学ぶことで、「なんとなく知っている」から、「こうなんだ」という確信も少しずつ自覚できてきた今日このごろである。

こちらページがとても分かりやすい!
参考:意外と知らない日本の国土 | 一般財団法人国土技術研究センター
http://www.jice.or.jp/knowledge/japan

先月のブックレビューでも触れているが、我が国において異常気象の発生確率、被害額も増大しているようだ。
日本損保協会の資料によると、風水災害による保険金支払額トップ10のうち、2000年以降は8件、地震保険金支払額はトップ20のうち、実に19件が2000年以降のものとある。

参考:自然災害での支払額|日本損害保険協会
https://www.sonpo.or.jp/report/statistics/disaster/index.html

自然災害が増え続ければ、道路を直しては壊され、家を補修しては壊される無限ループと戦い続けるはめになる。
加えて我が国は少子高齢化に向かい、人口減少も始まり、そこにcovid-19が追撃してくるわで・・・休む暇なく自然との対峙が続いている。

そんな今年の3月に発売された書籍が本書「地球に住めなくなる日」。
多少この世界をかじりはじめた私も当初正直に、地球に住めなくなる、とまでは微塵も考えたことはなかったのだが、読んで納得、タイトルの通り、これは地球に住めなくなるかも?と本気で思う衝撃的な世界が描かれている。

まず冒頭、このような記述ではじまる。
一部抜粋させていただく。
…地球上では、大量絶滅が5度起きていて、そのたびに動物の顔ぶれが完全に入れ替わり、進化がリセットされた…原因は小惑星だったと学校で習った人も多いだろう。実は、その恐竜の絶滅は例外だが、それ以外のすべての絶滅には、温室効果ガスが引き起こした気候変動が関わっていたのだ…5度ともほんのひと握りの生き物を残してみんな死んでしまった。私たちはいま、その大量絶滅のときの少なくとも10倍の勢いで二酸化炭素を出している。産業革命以前に比べると100倍だ。すでに大気中の二酸化炭素は、過去80万年、いや1500万年で最も高いレベルになっている。1500万年前というと、まだ人類は存在せず海面水位は30メートル以上高かった…

はやくも衝撃が走る。
我が国だけのレベルの話ではない。

気候崩壊のキーワードは多岐にわたって紹介されているが、基本、私たちの身の回り、自分たちが関わっているのだと分かる。

そのなかでも多く描かれている海面上昇による影響ははなはだしい。
京都議定書が締結された1997年から一向に進まなかった二酸化炭素の抑制は、2100年の気温上昇2℃が確実になったという。
そして研究者からの様々な報告が、我が身を愕然とさせていく。
・気温は2100年までに少なくとも2℃から6℃くらいの範囲で上昇する
・3.2℃あがれば上海や香港など100の都市が水に浸かる
・4℃あがれば北極圏にヤシが生える
・5℃あがると地球全体が生命の住めなくなる星になりかねない
・5℃あがると人間の食べ物の約40%を占める穀物の生産性は半分に落ちる
・そうでなくとも2050年には世界人口増加により今の2倍の穀物が必要だが、暑さに強い品種の開発もなかなか進んでいない
・気温があがるということは害虫や疫病が発生しやすく、作物や脊椎動物の天敵が増える

研究者の内容はあたりはずれはあると思うが、ひとつ言えるとすれば、人類700万年の歴史の中でこれまでにないほど環境は良くないということだ。

最後にもうひとつ、とても心に響いた一文を。
私たちは悪い話をいつのまにか「ふつう」に薄めてしまうのが異常なほどうまい。
窓の外を眺めていつもと変わりなければ、まだ大丈夫と思いこむ。
そもそも私たちは科学のことになると、どうしても及び腰になる。

本当にそのとおりだ。
人類は進化し、みずから耳をふさげば聞こえないふりもできるようになった。
変わらなければ6度目の地球リセットもあり得るということだ。

環境問題について考える時間を頂いたおすすめの一冊!
オリラジ中田氏のYou Tubeもとてもわかりやすく必見!

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■参考サイト
意外と知らない日本の国土 | 一般財団法人国土技術研究センター
http://www.jice.or.jp/knowledge/japan

「地球に住めなくなる日」が『中田敦彦のYouTube大学』で紹介されました! | メディア掲載 | NHK出版からのお知らせ | NHK出版
https://news.nhk-book.co.jp/archives/13786

いまこそ気候崩壊の避けられない真実を語ろう:デイビッド・ウォレス・ウェルズ『地球に住めなくなる日』先行公開 | WIRED.jp
https://wired.jp/2020/03/07/the-uninhabitable-earth-life-after-warming/

2020年9月のさと、うま フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義 | サンブログ
https://search.sunfrt.co.jp/blog/staff/yby/p14207/

タイトル:地球に住めなくなる日 「気候崩壊」の避けられない真実
著  者:デイビッド・ウォレス・ウェルズ
翻  訳:藤井留美
発  行:2020年3月14日
発行所 :NHK出版