7月21日16時。
今日は参議院選挙2019。
開票前の7月中旬、一冊のカバーに収まった、
多少ホコリを被った文庫を見つける。
それが今年の2月に亡くなられた堺屋太一氏(本名:池口小太郎)の
本書「日本を創った12人」。
作家やコメンテーターの印象があるが、
大阪万博、愛知万博などのプロデューサーとしても活躍。
「巨人・大鵬・卵焼き」の生みの親とも。
何かの機会と思い、ページをめくると参議院選と妙にしっくりときた。
本書はタイトルの通り、
日本史において強力な足跡を残した12人について語られている。
聖徳太子、光源氏、源頼朝、織田信長、石田三成、徳川家康、石田梅岩、大久保利通、渋沢栄一、マッカーサー、池田勇人、松下幸之助。
宗教、政治、文化、生き方、考え方、国土、施策、経済。
分野は違えど、それぞれの大きな変革期に大きな舵取りをした
リーダーである。
くしくも参議院選の投票に足を運び、
世界水泳以外は各局が選挙スペシャルを放映する今日。
比較的読みやすい本書を手にとった。
戦そのものの戦略戦術をガラッと変革した織田信長は卑怯と言われた。
権力者でも実力者でもないのに政権を左右した
「関ヶ原の戦いプロジェクト」を生んだ石田三成は戦下手で敗戦した。
常に成長志向な江戸幕府260年の祖、徳川家康は、
人質、我慢、辛抱の時期が礎にあった。
勤勉、丁寧、倫理、美意識といった、
我が国の哲学を築いた石田梅岩は、終始質素な生活だった。
岩倉遣外使節団ののち、国政全般を取り仕切ったが、
結果、現在の官僚主導の風潮をつくった大久保利通は、
友であった西郷隆盛を追放した。
実務から離れながらも日本一企業を生み出した松下幸之助は、
働き盛りの44歳から52歳までを戦争と追放による白紙の時期があった。
表面だけ見ていると、光を浴びている感があるが、
我慢や辛抱の時代があったことを見て取れる。
それを踏まえて、時代のリーダーだ、と感じたことは次の3つ。
視点。
選択。
決断。
ミクロに、マクロに、誠実に、意図的に、そして私ではなく公のために。
時代や立ち位置は違えど、今の日本、
いや、日本人のベースを築いた12人だと改めて感じた。
なんだろう、先輩日本男児の生き方にワクワクした。
7月21日19時50分、投票へ。
7月21日22時過ぎ。
18歳から選挙に参加することができるようになって、
はじめての参議院選となった。
大勢は見えてきているが、山本太郎氏のれいわ新選組が
各番組でクローズアップされている。
天才・たけしの元気が出るテレビ!!のダンス甲子園が懐かしい。
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■参考サイト
参院選 2019 | 参議院選挙 | NHK選挙WEB
https://www.nhk.or.jp/senkyo/database/sangiin/2019/
タイトル:日本を創った12人
著 者:堺屋太一
発 行:2006年2月17日
発行所 :株式会社PHP研究所
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