8月のさと、うま 良い値決め悪い値決め@田中靖浩

良い値決め悪い値決め 田中靖浩@サンブログ (480x640)値決めは経営。

稲盛和夫氏の「稲盛和夫の実学 経営と会計」にもこのようにあります。

商売というのは、値段を安くすれば誰でも売れる。
それでは経営はできない。
お客様が納得し、喜んで買ってくれる最大限の値段。
それ以上高ければ注文が逃げるという、このギリギリの一点で注文を取るようにしなければならない。

私もこのように教えていただいています。

そんな中でのこの書籍。
そうは分かっていても、なぜ日本企業は売上を重視する企業が多いのか、
この書籍を手にとった理由でした。

売上を上げるために値下げをする。
2002年、マクドナルドのハンバーガーが59円だった時を思い出します。
何個食べられるか競争してたな…
安ければ売れる時期は利益も確保できたのでしょうが、やはり薄利多売の印象が強いです。

それに対しアメリカ式のプライシングはマーケティングや心理をついた値決めが多いそうです。

例えば最近良く見かける、「半額!」と「3個買えば1個無料!」
私なら「3個買えば1個無料!」を選びます。

うなぎ屋さんの「松・竹・梅」
私なら間違いなく「竹」を選びます。

実際、「3個買えば1個無料!」「竹」を選ぶらしく、
利益率もそちらのほうが高い場合が多いそうです。

完全にはまってますね。

私たちは価格を「くらべる」ことで損得を判断してしまいます。
特に日本人は「間(あいだ)」を取る人種だと世界では認知されているようです。

商品の価値はまさに値決めにありと思いますが、
売り方も含めたマーケティングは大切だと認識しました。

売り方のサンプルは日々の生活の中にいくつも含まれていて、そのひとつひとつにも意味がある。
この書籍がきっかけで、買い物のたびに、値段の意味と意図が気になるようになりました。

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タイトル:良い値決め悪い値決め
著  者:田中靖浩
発  行:2015年7月15日
発行所 :日本経済新聞出版社

■関連サイト
田中靖浩公認会計士事務所
http://www.yasuhiro-tanaka.com/

値決めは経営 | 稲盛和夫 OFFICIAL SITE
http://www.kyocera.co.jp/inamori/philosophy/philosophy17.html

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