仕事のできる、できないは、段取りで8割決まると言われます。
とはいえ、段取りが一番難しく、分かっていてもなかなかできないのも事実。
段取りは、単に計画を立てるというものではありません。
自分だけで完結する仕事だけなら良いですが、
多くの仕事は、他部署の方や他社が関わっていることが殆どです。
そこにはもちろん、人がいて、機械的にやっていては解決できないこともあるでしょう。
正直、私も段取りがとても苦手で、どうすれば、もっと効率良く仕事ができるか、
トラブルなく仕事を進められるか考えた時、たまたまこの本に出会いました。
もしかしたら、以前、読んだ事のある『トヨタの自分で考える力』が面白く、
いつの間にかこの本を探していたのかもしれません。
さて、あなたは、いつも納期ギリギリで間に合わない。
毎日残業しても仕事が終わらない。
一生懸命働いているのに結果が出ない。
なんて事ありませんか?
私は、全部当てはまります!w
トヨタの段取りは、一般に言われている、ムダをなくす、スピードを上げる、計画通りに進める、に加え『仕事の付加価値を高める(ムダをなくす)、ベストタイミングで仕事を終わらせる(スピードを上げる)、
問題点を見つけ仕事の質を高める(計画通りに進める)』となります。
そう、トヨタの段取りは、付加価値の高い成果をだすためのビジネスツールなのです!
この本は、単に自身の仕事の効率を上げるという観点に加え、
経営者の観点で読んでも面白いかもしれません。
以下、本の一部の抜粋となりますので、ご興味のある方は、是非お読みください!
・「自分の仕事をなくす」ことを考える
仕事の時間を短縮する究極の方法は、自分の仕事がなくなる事です。
仕事そのものがなくなっても、これまでと変わらぬ品質の商品やサービスを提供できれば、
その分、全体のスピードアップにつながります。
多くの企業は、自分の仕事を守るために、主作業ではない付随作業を肥大化させてしまいます。
そうではなく、まずは、自分が出すべき成果は何であるかを議論し、
自分たちがすべき主作業を明確にした上で、全体最適の目線で考え、ムダをなくし、
ひいては仕事をなくす事を考えることが必要です。
トヨタでは、仕事をなくす事を讃える文化があります。
その文化を作らないとここまで効率的な思考は働きにくいかもしれませんが、
仕事をなくすためにどうするかという思考を持つ事は重要かもしれません。
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タイトル:トヨタの段取り
著 者:株式会社OJTソリューションズ
発 行:2015年10月10日
発行所 :KADOKAWA / 中経出版
RP まえもり