「なぜ本を読むといいのか」
本書はその一点について考える本です。
これから先の日本では、
身分や権力やお金による“階級社会”ではなく、
「本を読む習慣のある人」と「ほんを読む習慣のない人」に二分される
“階層社会”がやってくるだろうと言い切り、
なぜ本を読むといいのかについて著者のエピソードを交えながら書かれている本です。
文化庁が発表した「読書」に関する調査結果では、
1ヶ月に1冊も本を読まないという人が47.5%に達し、2人に1人は本を読まなくなったそうです。
では、なぜ本を読まない人が増えたのか。
それは今現在、インターネット社会が急速に発達し、
いつどこにいてもなんでも調べられる環境があるからだと考えます。
しかし本を読むことで磨かれる能力があります。
・コミュニケーションする力
・ロジックする力
・シミュレーションする力
・ロールプレイングする力
・プレゼンテーションする力
これら5つのリテラシーは
従来重視されてきた“正解”を早く当てる力である「情報処理力」とは異なり、
身につけた知識や技術を組み合わせ“納得解”を導き出す力、「情報編集力」と言えます。
小さい頃から親や先生は皆、子どもに「本を読みなさい」という。
しかし反対に、
「どうして本を読まなければいけないのか?読むといいことがあるのか?」と
正面から問い返されたら、理路整然と答えられる大人はなかなかいません。
しかし、上記であげた5つのリテラシーは実は義務教育の科目であり、
特に実技科目の4科目は「プレゼンテーションの力」を鍛えるのに大事である科目だそうです。
それに加えて、クリティカルシンキングをすることで、多面的思考を養う必要があるようです。
私は読書があまり好きではありません。
しかし、「サンブログを書く」というきっかけ、
目的から少なくとも毎月読書することとなりました。
インプットだけではなくアウトプットすることが大事であると今も感じております。
きっかけはどんなことでもいい。
絶対に読書をすることでしか身につかない「力」がある。
これからも読書をずっと続けていこうと考えさせてくれる本でした。
是非ご一読ください。
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タイトル:本を読む人だけが手にするもの
著 者:藤原和博
発 行:2015年10月1日
発行所 :株式会社日本実業出版所
RPみしば