今月は私の好きな小山薫堂さんの書籍をピックアップ。
放送作家、脚本家としては「料理の鉄人」をはじめ大ヒット番組を生み出し、
地元熊本県のゆるきゃら「くまもん」生みの親としても活躍されています。
タイトルの通り、数々のアイデアを形にしてきた氏の
「考えるけど、考えない」逆転の発想法が描かれています。
まずは「考えるけど、考えない」ということ。
「何か面白いことないかなといつも口に出している。
これが「これ仕事にならないかな」という発想だとダメ。
アイデアは努力をしたからといってひらめくものではない。
ありとあらゆるものにテコ入れしてみる。
レストランのメニューを見たとき、自分だったらこんなメニューはださないのにとか、
こんな書き方はしないのにとか考える。
手を洗いながら蛇口はこっちにつけたほうが便利じゃないかと改善策を練ってしまう・・・」
なんとなく分かります。
常に疑問をもって対峙すると、見えていなかったものが見えてくる。
それも考えこむのではなく、いろいろな事象に楽しんでテコ入れをしてみると、
ふと本業につながるアイデアが浮かんでくる。。。
思いもよらなかった発想が生まれてきそうな予感がしてきました。
さらに氏はこのように述べています。
「僕は何か新しいことをやろうと決めた時、三つのことを考えます。
一つめは「それが誰かやっていないか」
二つめが「それは誰を幸せにするか」
三つめが「それは自分にとって面白いことか」
なかでも「それは誰を幸せにするか」ということが大切です。」
二番煎じは悔しいし、楽しくなければ続きません。
それにもまして大切なことは「誰かの幸せのために」とおっしゃっています。
決して自分のためにやっている訳ではないですが、
イチミリの隙もないほどに誰かを幸せにしたいと思って稟議書を書いていたか、
と問われればそうでなかったのかもしれないと反省します。
誰かのために真剣になれるって素晴らしいですよね。
ビジネスをやる以上対価も大切ですが、
喜んでもらえると次もやってやるぞって心から思います。
そのように考えると、モチベーションが高まります。
チャレンジしたいことに真剣に向き合う熱意がほとばしります。
読みやすい本ですので、ふと行き詰まった時に読み返しています。
冬休みの一冊にいかがでしょうか。
タイトル:考えないヒント アイデアはこうして生まれる
著 者:小山薫堂
発 行:2006年11月
発行所 :幻冬舎
参考
リクナビ|仕事とは? | 放送作家、脚本家 小山薫堂
http://journal.rikunabi.com/work/job/job_vol80.html
ORANGE AND PARTNERS
http://www.orange-p.co.jp
RP さと、うま