『いかなる過去の強者・覇者であっても、世の中の変化、時代の変化、その中での市場やお客様の要求の変化に応えられないものは、衰微・衰退は免れ得ない』
これは、2015年2月期の決算で最高益を出したセブン-イレブンを率いる鈴木敏文会長の
一貫して変わることのない哲学です。
本書は、鈴木氏が40年間社員に語り続ける自己革新力の磨き方、仕事の原則が綴られております。
その中でも、
『最大の競争相手は同業(あるいは異業)の他社・他店ではなく、変化するお客さまのニーズ』
という章が印象的です。
「商売がうまくいかなくなったということがあるとすれば、それは同業・異業の他社・他店に
食われたからではなく、お客さまの支持を失ったからだ。そしてそれはお客さまのニーズの変化に
自分が応えられなくなっているからだ。」
「今日のように、これだけ既存のモノやサービスに対する需要が飽和の状態にある時に、
安いものを売って、安さだけを強調したってしょうがない。逆にそれでは飽和に飽和を重ねるだけ。」
このような競争観に囚われている限り、あくまでも仕事は相対発想になってしまい、絶対の追求、
つまり絶えることのない自己革新、自己変革への挑戦は出ててきませんし、
自責でモノを考えるということも育ちません。
企業にしても、一個人にしても現状維持に甘んじることなく、変化を恐れずに自らを変えていくことが
変化の激しい世の中に、お客さまに選ばれる魅力ある企業、人財になるのだと思います。
是非、ご一読ください。
RP おおぬまゆうと
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タイトル:鈴木敏文 仕事の原則
著 者:緒方知行、田口佳世
発 行:2015年1月21日
発行所 :日本経済新聞社