みなさん。
「信用」と「信頼」の違いって、ハッキリとわかりますか?
言葉のニュアンスで何となくわかるけど、
明確に意識して使っていることはほとんどないと思います。
この「信頼」という一つの言葉には複合的な意味が備わっていて、
仕事をしていく上、更には生きていく上で欠かせないものであると
この著書には綴ってあります。
では、「信用」と「信頼」とはなんでしょうか。
前者は文字通り、信じて用いること。
あの人なら、お金の管理は誤魔化さないだろう
任せて大丈夫だろうという、ある種の安心感のような
日頃のミスのない仕事ぶりが信用をつくる。
もう一方は信じて頼ること。
あの人にお願いしたら、素晴らしい提案書がでてくるかも
あの人に情報を伝えたら、もっとわかりやすく正確にしてくれるかもしれない
という「信用」に加えて、あの人に頼もうというプラスの要素が加わったのが
「信頼」という形です。
信頼を創りあげるために最も必要なことは、
小さな、本当に小さなことを積み上げていくこと。
挨拶であったり、コピー1つとるにしてもそう。
相手からいただいていた信用を、形として返す。
そして能力を高めつつ、人間としても磨きあげていくこと。
その過程の中で、この人のために何ができるか。
もっと喜んでくれるためには何ができるのか。
相手と歩幅を合わせて、一体感を作り出す。
これを繰り返し、繰り返していくことで
初めて、信頼が形作られる。
この本に書いてあった例をあげさせていただくと、
あるご夫婦の結婚式の依頼を受けたホテルマンが
言葉にはならない相手の真の想いを汲み取るため、
こんな言葉を掛けたそうです。
「皆さんにどんな想いで帰っていただきたいと思いますか?」と。
これを切り口にどんどん質問をし、
「そうそう!!これなんだよ!」と相手の隠れた望みを言葉にしてあげて
実現させてあげるという話がありました。
この本は何だか背筋が伸びるというか、
気を引き締めてくれるような感じがします。
日々仕事をしていく中で、どうしても気が緩んだり、
及第点を見つけてしまうようなことが往々にしてあると思います。
これを矯正というか、そんな自分をハッと気がつかせてくれる本なので、
最近行き詰まりを感じていたり、現状を変えたいと思っている方、
ぜひ一読ください!!オススメです!!
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タイトル:リッツカールトン たった一言からはじまる「信頼」の物語
著 者:高野登
発 行:2013年3月1日
発行所 :株式会社日本実業出版