東京は雨がとっても多いです。
暑さもなんとなく和らぎ、読書の秋がもうすぐなんだなと感じます。
今回は友人経営者に紹介していただいたこちらの本。
まず目に入るのが、本の帯にあるアスクル株式会社代表の岩田氏のメッセージ。
社会の夢を実現する企業、その夢に向けて働く人や、顧客を巻き込んでいく企業こそが、
未来に向けて飛躍できるのだということを、同書は強く訴える・・・
そして裏表紙の帯にはアメリカでビジネス書ベストセラーとなった
「ザ・ピーク」の著者、チップ・コンリー氏のメッセージ。
「ザ・ピーク」は、2008年に創業から10年で年商1,000億円企業となり、
2009年に約1,000億円の株式交換でAmazon傘下に加わった、
靴の小売業ザッポスの創業者、トニー・シェイ氏が社員全員に持たせたという、
スーパービジネス本です。
今日、働く人に求められているのは、従順ではなく、創造性であり、
最も優れたリーダーとは、会社で働く人たちが仕事を
ただの「職業」や「キャリア」として見るのではなく、
「天職」として取り組めるような環境を創ることができる人でしょう。
・・・なんというおふたりの簡潔明瞭でズバッと心に響いた一言。
この本は2013年に発売されており、3年が経っています。
環境や企業の仕組みに変化は現れつつありますが、
自身もまだまだ行動と意識が伴っていないと考えていた領域です。
本書内でも感覚を刺激してくれる内容が盛りだくさん。
例えば94ページの「自己実現の追求がピークパフォーマンスを生む!」
コンリー氏は書店で何気なく手に取った人間心理学の生みの親
アブラハム・マズロー氏の「マズローの欲求段階説」から、
経営者の仕事は、「従業員が自己実現を追求できる環境をつくること」を
定義とする手法を生み出します。
この考え方をもとに、今では全米でも有数のホテルチェーン
「ジョワ ド ヴィーヴル ホテル」を創設した話。
170ページの「渡り鳥の編隊のように」では、
渡り鳥のV字編隊にリーダーは存在しておらず、
なぜきれいに編隊を組んで飛んでいるかというと、
隣を飛んでいる鳥と均等感覚を保って飛ぶという「本能」が備わっているからである。
つまり、すべての鳥が同じDNAを備えているからこそ、
群れの構成員が50羽であろうが、500羽であろうと、整然と編隊を組んで飛ぶことができる。
企業も同様で、働く全員が同じDNA(コアバリュー)を備えているからこそ、
組織がどんなに成長しても企業文化をたもつことができる。
構成員すべてが価値観を共有するだけではなく、
一人ひとりが実践をもってして企業文化の育成に貢献すること。
そしてお互い刺激しあい、励ましあうこと。そういう環境をつくることが
企業文化を生きたものとして息づかせ、賢固なものに保つ秘訣である。。。
などなど、書ききれませんが、読みやすく分かりやすく、とてもためになりました。
次はコンリー氏とマズローを読みたいです。
おすすめ本あれば教えてください。
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タイトル:未来企業は共に夢を見る~コア・バリュー経営~
著 者:石塚しのぶ
発 行:2013年4月1日
発行所 :東京図書出版
■関連・参考サイト
未来企業は共に夢を見る ~コア・バリュー経営~ | ダイナ・サーチ
http://www.dyna-search.com/jp/about-us/writing/book
チップ・コンリー氏インタビュー:『ピーク(PEAK)経営』とは?
http://www.dyna-search.com/jp/11269
RP さと、うま