2016年9月のさと、うま 未来企業は共に夢を見る~コア・バリュー経営~@石塚しのぶ

9月のsato (432x640)

東京は雨がとっても多いです。
暑さもなんとなく和らぎ、読書の秋がもうすぐなんだなと感じます。
今回は友人経営者に紹介していただいたこちらの本。

まず目に入るのが、本の帯にあるアスクル株式会社代表の岩田氏のメッセージ。

社会の夢を実現する企業、その夢に向けて働く人や、顧客を巻き込んでいく企業こそが、
未来に向けて飛躍できるのだということを、同書は強く訴える・・・

そして裏表紙の帯にはアメリカでビジネス書ベストセラーとなった
「ザ・ピーク」の著者、チップ・コンリー氏のメッセージ。

「ザ・ピーク」は、2008年に創業から10年で年商1,000億円企業となり、
2009年に約1,000億円の株式交換でAmazon傘下に加わった、
靴の小売業ザッポスの創業者、トニー・シェイ氏が社員全員に持たせたという、
スーパービジネス本です。

今日、働く人に求められているのは、従順ではなく、創造性であり、
最も優れたリーダーとは、会社で働く人たちが仕事を
ただの「職業」や「キャリア」として見るのではなく、
「天職」として取り組めるような環境を創ることができる人でしょう。

・・・なんというおふたりの簡潔明瞭でズバッと心に響いた一言。

この本は2013年に発売されており、3年が経っています。
環境や企業の仕組みに変化は現れつつありますが、
自身もまだまだ行動と意識が伴っていないと考えていた領域です。

本書内でも感覚を刺激してくれる内容が盛りだくさん。

例えば94ページの「自己実現の追求がピークパフォーマンスを生む!」

コンリー氏は書店で何気なく手に取った人間心理学の生みの親
アブラハム・マズロー氏の「マズローの欲求段階説」から、
経営者の仕事は、「従業員が自己実現を追求できる環境をつくること」を
定義とする手法を生み出します。
この考え方をもとに、今では全米でも有数のホテルチェーン
「ジョワ ド ヴィーヴル ホテル」を創設した話。

170ページの「渡り鳥の編隊のように」では、
渡り鳥のV字編隊にリーダーは存在しておらず、
なぜきれいに編隊を組んで飛んでいるかというと、
隣を飛んでいる鳥と均等感覚を保って飛ぶという「本能」が備わっているからである。
つまり、すべての鳥が同じDNAを備えているからこそ、
群れの構成員が50羽であろうが、500羽であろうと、整然と編隊を組んで飛ぶことができる。
企業も同様で、働く全員が同じDNA(コアバリュー)を備えているからこそ、
組織がどんなに成長しても企業文化をたもつことができる。

構成員すべてが価値観を共有するだけではなく、
一人ひとりが実践をもってして企業文化の育成に貢献すること。
そしてお互い刺激しあい、励ましあうこと。そういう環境をつくることが
企業文化を生きたものとして息づかせ、賢固なものに保つ秘訣である。。。

などなど、書ききれませんが、読みやすく分かりやすく、とてもためになりました。
次はコンリー氏とマズローを読みたいです。
おすすめ本あれば教えてください。

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タイトル:未来企業は共に夢を見る~コア・バリュー経営~
著  者:石塚しのぶ
発  行:2013年4月1日
発行所 :東京図書出版

■関連・参考サイト
未来企業は共に夢を見る ~コア・バリュー経営~ | ダイナ・サーチ
http://www.dyna-search.com/jp/about-us/writing/book

チップ・コンリー氏インタビュー:『ピーク(PEAK)経営』とは?
http://www.dyna-search.com/jp/11269

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