「ハードワーク」

唸る！タイトルに力強さが溢れ出ています。

過去ワールドカップで1勝21敗2分の戦績の日本代表が、
なぜ2015年ワールドカップで3勝を上げることができたのか、
「スポーツ史上最大の番狂わせ」と言われた、南アフリカ戦で奇跡の勝利に導いた
エディー・ジョーンズ元日本代表ヘッドコーチが「日本らしさ」を活かした、
「ジャパンウェイ」の真髄がここに詰まっており、
その内容をビジネスに置き換え解説してくれています。

独特な文化があることを知り「郷に入れば郷に従え」で溶け込むのでは無く、
よく観察し出来ることと出来ないことを判別しなければならない。
と述べられております。

日本人の強みである「一体感、謙虚さ」などを活かし
「内向きで、シャイ」なマイナスに向いている資質を取り除き成功に導く指導は
組織運営に大変参考になります。
何かを生み出すには、同一化しない客観的な視点が重要ですね。

著者はオーストラリア出身ですが、お母様が日系人で奥様が日本人であることが
日本人を客観的に見ることができる要因かもしれません。
個人、組織は突然出来上がったわけではなく、過去の背景・経緯があって現在があります。

著者は、ビジネスや生き方、ものの考え方のヒントを与えてくれます。
最後の単元「部下がリーダーを超える時」を読み終えた時には
熱い気持ちが溢れ出すこと間違いなしです。
寝る前に読むと眠れなくなるのでお気をつけください。

#サンブログ #sunblog #書評 #ブックレビュー #ハードワーク#エディー・ジョーンズ

タイトル：ハードワーク
著　　者：エディー・ジョーンズ
発　　行：2016年12月1日
発行所　：講談社

RPあらぽー