2017年10月のこしいし@幸せになる勇気

こんにちは。RPこしいしです。
毎日のように雨が降り続く10月下旬のとある日。
この季節、私はどうも好きではありません。
冬を目前にして日が短くなり、1日の終わりが夏より早く感じられます。
雨と寒さを好きになる方法、誰か教えていただけませんか。

さて、今月の本は
以前こちらでも書評を書かせていただいた「嫌われる勇気」の続編、
「幸せになる勇気」です。

幸せになる勇気
「嫌われる勇気」でアドラー心理学を学び、青年から教師となった主人公、
そして教えを伝える哲人、またこの二人の対話方式で物語は進みます

本書のメインテーマはずばり「教育」。
教師となった主人公が、「嫌われる勇気」で
学んだアドラー心理学を現場で実行しようとしたところ、
「なんだ!うまくいかないじゃないか!生徒が言うことを聞いてくれないぞ!」
と哲人の元へ駆け込みます。

教育の入口は、相手を尊敬することです。
と言っても、日頃より私たちが一般的に使っている
「人を敬う」という意味での尊敬ではなく、
相手をありのままに見ること。これが尊敬です。
なにひとつ否定せず、なにひとつ強要せず、
ありのままの「その人らしさ」を受け入れ、
尊重する。つまり、相手の尊厳を守りつつ、関心を寄せていく。

学校生活だけでなく、仕事上でも「教育」は大事なポイントです。
私は新卒2年目ですが、1年目の時に新人研修やOJTによって経験したことが
とても役に立っていたり、
「あの時ああいう経験をしていてよかったなあ」と思ったりすることが多々あります。

同じ部署で同じような業務を行っていても、
それぞれの教育の色が違い、皆個性的な同期が揃っています。
私はまだ教えることより教えられることの方が多いです。
一人では決断できないことも数多くあり、自身の至らなさを感じます。
早く自立がしたい、と日頃から思っています。

しかし、本書を読み、「自立」という言葉の意味を改めて考えされられました。
アドラー心理学では、
「自立とは、自らの価値を自分で決定することなのです。
人と違うことに価値を置くのではなく、
「わたしであること」に価値を置くのです。それが本当の個性というものです。」と記されています。
自立=何でもかんでも一人でこなすことができる、ではなく、
「自身の考え方を確りと伝えることができるかどうか」
ではないでしょうか。
嫌われる勇気に続いて、幸せになる勇気。
幸せになるためには「相手のありのままを受け入れる」
そして「自分のありのままを伝える」
この2点がキーポイントではないでしょうか。

ぜひご一読を。

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タイトル:幸せになる勇気
著者:岸見一郎
タイトル:幸せになる勇気
発行:2016年2月26日
発行所:ダイヤモンド社