オフィスの立地はビジネス面において重要な役割を持っています。
近年では働き方の多様化でオフィスの選び方も様々になり、何を重要視するかで立地の選択肢も異なってきています。
オフィスの立地の重要性
オフィスの立地によって、企業が得るメリットは異なります。そのポイントをいくつかご紹介します。
アクセスの良さ
顧客・取引先との訪問関係が業務の中で重要視される業種であれば、アクセスが良好なエリアにオフィスを構えることが企業のメリットに繋がるでしょう。
通勤する社員にも来客にとっても、電車でなら駅からオフィスの距離が近いほど好まれますし、さらに最寄り駅がターミナル駅に近いほど利便性が高まります。
また車での移動が多いなら幹線道路に近い、高速道路のインターチェンジ(IC)が近いといった立地のほうが望ましいでしょう。
客先の場所
顧客・取引先との訪問関係が業務の中で重要視される業種であれば、その場所に近いエリア、行きやすいエリアがおすすめです。
例えば取引先の多くが銀座にあるなら、銀座から距離が近いエリアや沿線のエリアにすることで、移動時間の短縮につながるので業務への支障が少なくなるでしょう。
また客先の場所と近い場所にオフィスを構えることは移動にかかる時間だけでなく、交通費を節約できるというメリットもあります。
エリアの信用力
企業の住所が一等地にあると信用力が付加され、企業価値が高く見られやすいというメリットがあります。
「この場所にオフィスがあるのなら実力のある企業だろう」と顧客に一種の安堵感を与える結果に繋がっています。
企業のステータスを高めたいとお考えなら、エリアの信用力を利用することも一案です。
特定業種が集まるエリア
特定の業種が集まるエリアがあります。
たとえば金融系なら丸の内や大手町周辺、ベンチャー系・IT系なら渋谷や港区周辺、出版系なら飯田橋や神保町周辺などにオフィスを構える企業が多い傾向です。
同業種が集まっているとビジネスの効率化や、相乗効果を期待することもできます。
また同業他社の集まるエリアは、そのエリアにブランドイメージがあります。それを企業のブランディングに利用することができるというのもメリットの一つでしょう。
オフィスの立地を選ぶときに意識したいこと
オフィスの立地を選ぶとき、確かに一等地であれば大きなメリットを得られるケースも多いものです。
しかし一方では、賃料などコスト面が適切か、業務内容に相応しい広さを確保できるのか、業務がスムーズに進む周辺環境であるのか、などの考慮点が出てくるでしょう。
「賃料」「オフィスの広さ」「従業員の快適な勤務環境の確保」、この3つを別の主軸にして考えると、おのずと自社に必要な立地が浮かび上がってくるのではないでしょうか。
一方で、近年のリモートワークの広がりもオフィスの選択に大きな影響を与えるようになりました。
リモートワークに特化した企業、そうではない企業など、働き方もさらに細分化されていくことでしょう。
自社により必要なことはなにか、優先順位を考慮しながら、より良いオフィスを選びましょう。