2023/11/17オフィス環境を左右する重要ポイント!働きやすさにつながる天井高とは

鵜飼2305_tenjyou

オフィスフロアの床から天井までの高さ、いわゆる「天井高」は、オフィスの働きやすさにつながる重要ポイントの一つです。

天井の高さが人に与える影響は思っている以上に大きく、多くの時間を社内で過ごすオフィスワーカーにとって、天井高が働きやすさを左右するといっても過言ではないでしょう。

今回は、オフィスの適切な天井高について解説します。

天井高と空間認識の関係性

オフィスの広さ=フロアの床面積と考えがちですが、人間の目は部屋の広さを平面的な広がりだけでなく、天井までの高さを含めた三次元(立体)的な空間としてとらえます。

天井が高い場所は視覚的に受け取る空間が広くなり、低くなるほど狭まるので、たとえ床面積が同じであっても、天井高次第でオフィスの印象は大きく異なります。

天井が高いと開放感、低いと圧迫感を感じやすくなりますが、天井が高すぎても居心地が悪くなって集中できなくなることもあるため、適切な天井高の見極めは非常に重要です。

オフィスに適切な天井高とは

居室の天井高は、建築基準法で2.100mm以上にすることが決められています。

オフィスビルの天井高は2.500mm~2.800mmくらいが標準的な高さといえますが、新しいビルでは2.800mm以上を確保している場合も多く、年々、高めに設定される傾向にあります。

少人数が勤務する狭いオフィスであれば、天井が低めでもさほど問題ありませんが、ビルのワンフロアを使用するような広いオフィスでは、高めの天井でないと息苦しさを感じてしまうでしょう。

また、天井が高い部屋はアイデアが出やすいともいわれており、クリエイティブ系の業種のオフィスなどでは、通常よりも高めの天井高が好まれることが多いです。

OAフロアの場合の注意点

新しく入居するオフィスがOAフロアの場合や、移転後にOAフロアの導入を考えている場合は注意が必要です。

OAフロアの床というのは、床を二重構造にしてその間にパソコンなどの電子機器類の配線が納められているため、本来の床の上に収納空間が存在しています。

OAフロアにするにはその種類にもよりますが、大体30~100mmほどの高さが必要です。

そのため、天井高を判断する際は、OAフロアの厚みを含めた高さを基準にして考えないと、収納空間の厚みの分、天井までの空間が狭くなってしまいます。

まとめ

オフィスの適切な天井高は、会社の規模や業種、物件の構造などによっても異なるため、さまざまな要素を総合的に判断する必要があります。

天井自体の高さを変えるというのは難しいため、オフィス探しをする際は、しっかりと天井高にも目を向けて選んでいくようにしましょう。

TOPへ戻る