2021/11/29電圧・電源・回路計算…移転先決定の前に検討したい電気設備工事について

オフィスの移転をするためには大がかりな事前準備が必要で、しかもそれなりに手間のかかるものばかり。

とくに電気設備に関する項目は、人によっては頭痛を覚えてしまうかもしれないほど面倒な印象があります。

とはいえ、オフィス移転やその先のスムーズな業務に欠かせない項目であるのも確かです。

電気設備工事や電圧・電源・回路計算は、移転前にしっかりおさえておきましょう。

移転前にしておきたいことは?

オフィス移転を決める前には自社で必要な電気容量を確認しましょう。

もし移転先のオフィスの電気容量を足りないと、業務中に電源のブレーカーが落ちてしまう危険があります。

「ブレーカーが落ちる=停電=オフィスの電気機器がすべて利用できなくなる」という結果になり、作業中の大切なデータが消えてしまうことや、大事なOA機器が故障してしまうことにもなりかねません。

もしも移転先の電気容量が、今後利用したい電気容量よりも小さい場合、増設工事が必要です。

電気容量はオフィスビル全体で容量が決まっています。場合によっては増設工事が難しいこともありますので、移転先を決定する前に必ず確認しておきましょう。

電圧・電源・回路計算

電気容量も大切ですが、電圧や電源、回路計算も必要です。

使用したい電圧や電源から回路計算をおこないます。

1回路は20アンペアで、オフィスは分電盤によって複数の回路が設置されています。

20アンペアを超えると該当する回路のブレーカーが落ちるので、回路ごとに20アンペア未満になるように計算しましょう。

具体的には「使いたい電化製品(OA機器含む)の数とそれぞれに必要なアンペア数」を合計します。

オフィス内の機器のアンペアを逐一チェックするのは大変ですが、配線によって思わぬ停電を招かないためにも、ぜひ頑張りたいところです。

必要なら電力の増設を

オフィス機器として電力を必要とするのはパソコン、複合機、エアコンが代表格です。

例えば、パソコンが1~4アンペア、複合機が12~20アンペアがかかることが一般的とされていますが、 最大値で合計すると24アンペアになってしまい、20アンペアが上限の回路では対応できません。

分電盤があるので回路を分散させ、ある程度は対応できますが、ギリギリの電力状態であることは確かでしょう。

また、ほかにも電子レンジやヒーターを置きたい、パソコンを増台したいというケースもあるかもしれません。

時期や季節よって必要な電子機器は違うことを念頭に入れて、最大時の電気容量を計算しましょう。

オフィスレイアウトを検討する際は、適切な電源、配線などを考えてレイアウトを作成してくれる専門業者に依頼することもおすすめです。

内装工事が終わってからでは変更しにくい部分ですので、工事に着手する前に必ず確認しておきましょう。

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