2019/09/27毎月給与から引かれている社会保険料とは?

毎月給与から引かれている社会保険料。給与明細を見ると総支給額からさまざまなお金が引かれているけど、実はどういうことかわからないという方は多いのではないでしょうか。

この社会保険はとても大切な制度なので、正しく把握しておく必要があります。社会保険料についての基礎知識をまとめます。

社会保険の種類について

会社で加入する社会保険には、以下のような種類があります。

健康保険

従業員とその家族が、病気やケガをしたとき、それが原因で仕事を休業したとき、出産や死亡といった事態に必要な医療費や手当金などを受けることができる制度。

厚生年金保険

従業員とその家族が、老齢により一定の年齢に達したとき、死亡・障害の状態になったときに、本人や遺族が年金給付を受けることができる制度。

介護保険

従業員が65歳以上の被保険者、40歳から64歳までで特定疾病により介護が必要と認定された場合に介護サービスを受けることができる制度。

雇用保険

従業員が退職した後の失業中、雇用のための教育訓練を受けるとき、育児休業や介護休業で仕事を休んだときに、給付金を受けることができる制度。

労災保険

従業員が通勤時や業務上の理由で病気やケガをしたとき、それが原因で仕事を休業したとき、死亡・障害の状態になったときに、必要な医療費や給付金などを受けることができる制度。

これらは社会保障のための公的な保険制度で、日本国民は年齢、就労の有無、働き方など一定の条件を満たす保険に加入して保険料を負担する義務があります。

社会保険料を安くすることはできないの?

社会保険料の負担は保険によって会社と従業員、会社のみなどに分かれます。会社が負担している分があるとわかっていても、社会保険料がもう少し減らして月々の手取りが増やしたい思う方はいるのではないでしょうか。社会保険料を安くする方法はいくつかあります。

4月から6月は残業を控える

社会保険料は標準報酬月額(4月から6月の3か月分の給与の平均)をもとに1年間の定額を算定するので、その間の残業代を減らすと税率を低く抑えられます。

通勤費・交通費を減らす

会社までの通勤費は報酬月額に含まれています。そのため自宅から会社が近く、通勤費が安い方のほうが高い人より社会保険料も安くなります。

選択制確定拠出年金に加入する

企業型確定拠出年金の一つ、選択制確定拠出年金は給与の一部を減額して年金として受け取る形になり、社会保険料を算定する報酬から除外されます。

私たちが安心して生活していくために、社会保険制度は欠かせないものです。決して安いものではないからこそ、何のためにどの程度支払っているのか、きっちりと把握できると良いですね。

TOPへ戻る