最近は、共働きを選択する夫婦も増えてきています。国や自治体も、女性が働きやすい仕組みづくりを推奨していますよね。とはいえ実際に共働きを選択すれば、それに伴うメリット・デメリットが発生することに。共働きならではのそれぞれのポイントを詳しく解説していきます。
共働きのメリットとは?
共働きを選択するメリットとして、一番に挙げられるのが「経済的な安定」です。日本の雇用の仕組みや経済状況の変化から、「男性一人が一家の大黒柱となり、家計を支える」というのは難しくなってきています。妻も一緒に働くことを選択すれば、二人で共に家計を支えていくことができます。
- 一人で働くよりも、世帯収入がアップする
- 夫が働けなくなったときでも、家計が破たんしない
- 将来受け取る年金額がアップする
- 出産・育休時に「出産手当金」「育児休業給付金」が支給され、産休・育休期間は社会保険料が免除される
共働きならではの金銭的メリットは、はかり知れません。実際に共働きを選択する方の中には、こちらのメリットを重視している方も多いことでしょう。
しかしこれ以外にも、共働きのメリットはたくさんあります。
- 夫婦それぞれが「働く能力」を高められる
- 仕事を通じて社会と接点を持ち続けられ、自分らしく輝ける
- 子どもの自立心を促せる
- 夫婦が協力して、家事や育児に取り組める
働くお父さん+専業主婦という仕組みは、いわば完全分業制の家庭運営スタイルです。共働き家庭は、協力制の運営スタイルだと言えるでしょう。リスクや責任を分散しながら、お互いの道を歩んでいくことができます。
共働きのデメリットとは?
共働きのメリットばかりが強調されがちですが、実際に共働きに挑戦してみると、「デメリットも意外と多いな…」と感じる方も多いことでしょう。実際に挑戦してみないと分からないデメリットをまとめます。
- 夫婦や家族で過ごす時間がなくなる
- 食費などの支出が増える
- 支払う税金額が増える
- 家事や育児をする体力的な余裕がなくなる
- 妊娠や出産を考えるタイミングが難しい
メリットと比較するとどれも小さなことだと思いがちですが、実際に生活してみると、その影響の大きさがわかるはずです。家庭によっては、非常に大きな夫婦の溝を生み出してしまう可能性もあるでしょう。
共働きによって発生し得るデメリットを頭に入れた上で、適切な対策を考慮する必要があります。
共働きを選択するのであれば、メリットだけではなくデメリットにも注目することが大切です。共働き=余裕がある生活をイメージしがちですが、実際には、ストレスを抱えてしまう方も少なくありません。
家庭環境が悪くなれば、共働きを選択するメリットは限りなく小さくなってしまいます。デメリットに対する対策も考えながら、夫婦それぞれの働き方について考えてみてはいかがでしょうか。ワークライフバランスについて再認識する、良いきっかけになるのかもしれませんね。